「落語の土鈴」も 1番目~3番目4番目~6番目7番目~11番目12番目~15番目16番目~20番目21番目~26番目27番目~28番目と番外の2つ29番目~32番目33番目~35番目36番目~38番目 39番目~41番目と番外の2つ42番目~45番目と番外の干支土鈴2つと紹介してきました。今月はその続きで46番目~49番目の4種類を紹介します。

今月も宜しくお付き合いをお願い致します。

落語土鈴 ネズミ

ネズミ

海老天たまこ作

2020年の干支は庚子(かのえね)です。十二支の最初の「干支頭(えとがしら)」の年でもあります。そこでネズミに関連した落語土鈴を選んでみました。

 

上方落語の「ねずみ」の土鈴です。

「鼠屋」という小さな宿屋に泊まった左甚五郎、向かいの「虎屋」との因縁話を聞いて、その晩、精魂込めて一匹の小さな鼠を彫り上げた。

さすが名人

の作った木彫りの鼠、チョロチョロ動き回るのでみんなビックリ、鼠を見たさに「鼠屋」には客が押し寄せた。

逆に「虎屋」には閑古鳥が鳴き始めたので、大きな木彫りの虎を作って鼠を睨ませたところ、大きな虎の威力に怯えたのか鼠はピタッと動かなくなってしまった。

それを聞いて戻って来た左甚五郎、「おい、ネズミ、俺はお前を彫る時に魂を打ち込んで彫り上げたつもりだけど、お前はあんな虎がそんなに恐いのか」と聞くと鼠の応えは「えっ?あれは虎ですか。てっきり猫と思いました」

土鈴は猫だと思って怯えて固まってしまったネズミとトラだと判って安心して元気になったネズミを対照的に作りました。

2019年9月作品

落語土鈴 ネズミ穴

ネズミ穴

海老天たまこ作

「ねずみ穴」という噺のクライマックスで蔵に開けられた「ねずみ穴」を塞いでおかなかったためにもらい火で蔵が焼け落ちてしまいます。主人公の人生が暗転する印象的な場面です。

この土鈴では噺のストーリーとは異なり、「ねずみ穴」を塞ぎました。これで安心、ネズミさんも喜んでいます。

2019年9月作品

落語土鈴 宿題

宿題

海老天たまこ 原案・型

富士山笑呼(ふじやまえみこ) 絵付け・仕上げ

桂三枝(現・六代桂文枝師匠)作の新作落語「宿題」をテーマにした土鈴です。

噺の中では色々な算数の宿題が出てお父さんが悩むのですが、ここでは鶴亀算の宿題が出た時のイメージを土鈴にしました。

 

上の面はノートを開いて宿題をする男の子です。

その下は男の子の頭の中のイメージです。池の周りに色々なポーズの鶴と亀がいます。

2020年6月作品

落語土鈴 ゴルフ夜明け前

ゴルフ夜明け前

海老天たまこ 原案・型

富士山笑呼(ふじやまえみこ) 絵付け・仕上げ

桂三枝(現・六代桂文枝師匠)作の新作落語「ゴルフ夜明け前」をテーマにした土鈴です。

 

(表面)

坂本龍馬と中岡慎太郎が新選組の近藤勇と沖田総司を誘ってゴルフをしています。

 

(裏面)

新撰組が鳥羽・伏見の戦いに敗れて逃げる途中に、近藤勇が通りかかったのが、竜馬とゴルフをしたゴルフ場。 おそらく京にまた来ることはないから、最後の思い出を作ろうと、近藤勇はそこでゴルフの真似事をする。 そこに敵の大砲の弾が近藤勇めがけて飛んできたが「弾丸はOBでだいぶ外れているから大丈夫だ」

 

(側面)

大砲と太陽(日本の夜明けをイメージ)を描きました。

2020年6月作品


本日はここまで、お後がよろしいようで。
落語土鈴は現在49種類(鷺取り、池田の猪買い、蛸芝居、鬼の面、高津の富、猫の災難、首提灯、牛ほめ、蛇含草、死神、 猫の災難、猫の忠信、天神山、あたま山、看板のピン、馬の田楽、時うどん、蔵丁稚、寿限無、饅頭怖い、鼻ねじ、犬の目、 七度狐、始末の極意、不動坊、目薬、住吉駕籠、猿後家、いたりきたり、狸賽、動物園、天狗裁き、べかこ、ろくろ首、京の茶漬け、 くっしゃみ講釈、皿屋敷、つる、癪の合薬、代書、崇徳院、地獄八景亡者の戯れ、手水廻し、こんにゃく問答、片棒と 今回ご紹介したねずみ、ネズミ穴、宿題、ゴルフ夜明け前)です。お気に入りの演目は有りましたでしょうか?

手を振るニャンコ「今月の土鈴」ボタン  TOPボタン  「都道府県別」ボタン

Copyright (C) 猫饅頭@大和の土鈴