落語の土鈴 続々々
1月、2月、4月と「落語の土鈴」を11種類紹介しました。今月はその続きで12番目~15番目の4種類を紹介します。
今月も宜しくお付き合いをお願い致します。
このページは11月のページですので、事後になるのですが10月に池田市行われます社会人落語選手権の会場で既存の全15種類を展示販売します。
海老天たまこ作
古典落語の猫の茶碗を題材にした土鈴です。
地方回りの骨董屋さん、あるとき立ち寄った茶店でとんでもないお宝を発見する。茶店で飼われている猫の餌用の茶碗が、何と絵高麗梅鉢の茶碗という逸品だったのだ。
高値で売れると踏んだ男、その茶碗の真価などは知る由もなかろう茶店の亭主を言いくるめて、これを買い叩こうと企む。「この猫がどうにも気に入った、是非わたしに引き取らせてはくれないか」ともちかけて、猫を三両で買い取ると、「食器が違うと餌も食いにくかろう」と猫の茶碗も一緒に持ち去ろうとすると
亭主は猫だけ渡して茶碗を取り戻す。
これで餌をやると猫が時々三両で売れると言って。
海老天たまこ作
上方落語の猫の忠信を題材にした土鈴です。。
稽古屋の師匠・お静と常吉の関係が噂になっている。次郎吉が稽古屋をのぞくと、丁度その二人がいちゃついている。次郎吉が常吉の女房に報告に行くと、やきもち焼きの女房は激高するが、次郎吉の「いまの今見てきた」との言葉に落ち着きを取り戻す。それもそのはず、その時、常吉は奥の部屋で寝ていた。
「エェ~ッ、何で??」。次郎吉と常吉は二人で稽古屋へ、中をのぞいてみると、やっぱり二人はいちゃついている。
踏み込んで男を捕まえてみると・・・。
ネコが常吉の姿に化けていたという。その理由は・・・
海老天たまこ作
古典落語の死神を題材にした土鈴です。
「死神が病人の足元にいるときはまだ寿命があるが、枕元の時は寿命が尽きていてダメだ」と死神から教わった男、医者を開業すると大成功。
ある時、謝礼の額に目がくらんで枕元の死神を計略で退散させたところ、さあ死神の怒るまいことか。
死神に気味の悪い地下室に連れ込まれたところ、そこには無数のロウソクが。これすべて人の寿命。男のはと見ると、もう燃え尽きる寸前。何とか助けてくれと泣いて頼むと、
ローソクが消える前に、別のにうまくつなげればOK。
つなごうとするが手が震えて・・・あぁ消える・・・
海老天たまこ作
上方落語の天神山を題材にした土鈴です。
主人公の「変ちきの源助」、変ちき言ぅだけに変わってる。頭は半分剃って半分伸ばし、着物は上の方はひとえ、腰の辺りがあわせ、
裾の辺りが綿入れになってる四季の着物。足元は草履と高下駄を片っぽずつ履いてるという具合。
春、人がみな花見に行くので、それではと墓見に、オマルに弁当を詰めてお酒は尿瓶に、、、万事こんな具合。
適当なお墓を見つけて、それを相手にお酒を酌み交わしていると、偶然に舎利頭(しゃりこぉべ)を見つけて持って帰ることに・・・その夜・・・
その舎利頭が幽霊になって出てきたので嫁さんにしてしまう。
それを見つけた隣の男も真似をしようと・・・
本日はここまで、お後がよろしいようで。
落語土鈴シリーズはまだまだ続く予定です。また、新作ができましたらご案内します。