上街道は、古代から続く上ッ道をベースに奈良、天理、三輪、桜井といった町を結ぶ幹線道路でした。 また大坂から奈良を経由して、長谷寺、室生寺から伊勢方面を結ぶ「伊勢街道」の一部でもありました。 大阪から暗峠越え猿沢池までやって来た旅人は、猿沢池から上街道を南下し、そしてく初瀬街道を経由して伊勢へと参っていたわけです。

今月はその上街道に沿って土鈴を探してみましょう。

出発点 猿沢池畔、嶋嘉橋

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魚陶(とと)六清窯 矢野六清作

出発点は猿沢の池南西橋の嶋嘉橋です。
猿沢の池といえば、鯉と亀。最近鯉は少なくなっていますが亀は相変わらず元気です。亀の土鈴も色々ありますが一つ置いてみました。


大和神社

戦艦大和土鈴

太平洋戦争時の巨大艦として有名な戦艦大和ゆかりの神社で、戦艦大和にはこの神社の分霊が祀られていました。

戦艦大和の長さは大和神社の参道の長さとほぼ同じ(270m)で幅は参道の約5倍(40m)でした。

黒塚古墳

三角縁神獣鏡土鈴

海老天たまこ作

黒塚古墳(3世紀末~4世紀前半)は、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)の過去最多の33枚という大量出土により一躍有名になった古墳です。。

三角縁神獣鏡は卑弥呼が中国の魏の国から与えられた鏡という説があり、邪馬台国畿内説の有力な根拠とされ、古代国家成立の過程を解明する超一級の資料です。


箸墓・倭迹迹日百襲姫尊命陵

箸墓土鈴

海老天たまこ作

箸墓古墳は3世紀中~後期の築造であると考えられ、邪馬台国の女王・卑弥呼の墓との説で特に有名です。
古墳の上に卑弥呼のイメージを被せて土鈴にしてみました。

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