復活 山本芳考さんの土鈴 (11)
昨年9月に山本芳香さんの土鈴(山本芳考さんの型から復元された土鈴)紹介は一旦完了しましたが その後、新たに見つかった型から復元できましたので、今回は11回目となります。
これまでの9回は1回目、2回目、 3回目、4回目、 5回目、6回目、 7回目、8回目、 9回目、10回目をご覧ください。
今年(2017年・平成29年)の干支は丁酉(ひのと とり・ていゆう)です。そこで芳考さんの土鈴では珍しい干支の酉の土鈴です。
一刀彫風で高さ約91㎜です。
芳香さんの土鈴ではないですが新しく入手した酉年の干支土鈴はこちらをご覧ください。
アフリカ風の仮面です。
素性はよくわかりません。
高さ約98㎜です。
天乃香具山 国見会 橿原市文化協会の依頼によって作られた土鈴です。
オリジナルには「倭窯」の刻印が押されていました。
高さ約73㎜です。
宝塔が浮き彫りされています。どこかの授与鈴かとも思われますが、詳細は不明です。ご存知の方がおられましたら教えていただけるとありがたいです。
書かれている梵字は阿弥陀如来を意味するキリークです。(キリークは千手観世音菩薩を現わす場合もあります。)
高さ約95㎜です。
西国三十三所第六番札所壺阪寺(つぼさかでら)の薬壺の土鈴です。壺阪寺は通称で正式には壺阪山南法華寺(みなみほっけじ)という名前です。
お寺の名前は壺阪ですが、土鈴には「壺坂」と陽刻されています。沢市・お里で有名な壺坂霊験記は「壺坂」と表記します。
壺坂の由来は大宝三年(703)に元興寺の僧弁基上人がこの山で修行していたところ、愛用の水晶の壺を坂の上の庵におさめ、感得した観音様のお姿を模刻してまつったことによると言われています。
高さ約86㎜です。芳考さんの薬壺土鈴は2種類ありますが、こちらは大きい方です。
復元された全作品をリストにまとめましたのでご参照下さい。
また、カタログも作りました。こちらをクリックするとPDFが開きます。(印刷物は送料実費でお送りしますので御連絡ください。)