土鈴で「しりとり」 その6
土鈴でのしりとり遊び6カ月目です。
前回第5回の5月は「ツインテイル」で終わっていたので、今月は「る」から始めます。
るりこうじ
瑠璃光寺
「る」で始まる言葉は少ないのでしりとりをするには希少な土鈴です。
山口県の瑠璃光寺五重塔の土鈴で、この塔は全国に現存する五重塔のうちで10番目に古いそうです。
土鈴の背面は「吾唯足知」が描かれています。
じんだいこ 陣太鼓
吉野の吉水神社の陣太鼓土鈴です。
山本芳考作
ごぼうせい 五芒星
京都の清明神社の授与土鈴。
五芒星とはペンタグラムとも呼ばれ、世界的に有名な魔除けの印です。日本では安倍晴明の使った図形として知られています。
いぬ さる きじ 犬猿雉
桃太郎の家来となった三匹が一体となった土鈴です。
しょうもんらいふく
笑門来福
笑う門には福来る、「笑」という漢字がうまくデザインされています。
くまのまがいぶつ
熊野磨崖仏
大分県豊後高田市の六郷満山にある磨崖仏です。
平安時代末期の作と言われている大日如来と不動明王がありますが、土鈴はそれぞれを両面に表現しています。
つくもがみ 付喪神
付喪神とは、長い年月を経た道具などに神や精霊(霊魂)などが宿ったもので、人をたぶらかすとされました。
色々な道具が付喪神になりますが、これはお釜の付喪神です。
野良吉作
みなせじんぐう 水無瀬神宮
水無瀬神宮は、大阪府三島郡島本町にある神宮です。
うそ 鷽
愛知県名古屋市の若宮八幡の鷽土鈴です。戦前の「名古屋こけし会」の松岡香一路氏企画のもの。
そば ソバ
土鈴で「しりとり」 その4の中に広島県尾道市のべっちゃ祭りに登場するショーキの面土鈴がありました。 それに続いて、今回は同じく祭りに登場するソバの面土鈴です。
海老天たまこ 2017年の作。
ばんび バンビ
かわいいバンビの土鈴です。
びじょかっぱ 美女カッパ
少し色っぽい美女カッパの土鈴です。
海老天たまこ 2015年作
はにわだんし
埴輪男子
山本芳考さん作
しちどぎつね
七度狐
海老天たまこの落語土鈴シリーズの第23作目です。2014年の作。
「しちどぎつね」が一般的な言い方です。「ひちどぎつね」は江戸っ子でしょうか。しりとり的にも「しちどぎつね」を採用しています。
ねずみあな ねずみ穴
海老天たまこの落語土鈴シリーズの第47作目です。2019年の作。
ならうちわ 奈良団扇
奈良団扇の土鈴です。
奈良団扇は透かし模様が特徴で、土鈴でもそれを表現しています。
わらべじぞう
わらべ地蔵
わらべ地蔵です。
うきたけはたじるし
宇喜多家旗印
戦国武将・宇喜多家の旗印です。
2017年10月に岡山市で催された超戦国祭に出展するために作られた土鈴です。
中央の文字「兒」は今では使われていない漢字ですが、これは「児」のもとの文字です。 宇喜多家は太平記の中に出てくる「児島高徳」という人物の子孫であると言われ、そこからこの「児」を旗印に使用していたそうです。
しゃったーちゃんすまねきねこ シャッターチャンス招き猫
写真すきの先輩の定年退職を記念して作成した土鈴です。
海老天たまこ 2012年作
こじき 古事記
古事記土鈴6作品の中の「天の岩戸」の土鈴です。
海老天たまこ 2012年作
きめつのやいば
鬼滅の刃
「鬼滅」ブームの中で雛飾りとして作成しました。女雛の竈門禰豆子です。
カらコロや
2021年作
はしはか 箸墓
邪馬台国の卑弥呼の墓と言われる箸墓の土鈴です。
サブタイトルは「卑弥呼幻想」で、古墳の上に卑弥呼が座っています。時間を超えて邪馬台国を眺めているようです。
海老天たまこ 2015年作
かぶ 蕪
蕪の土鈴です。土鈴で「しりとり」 その3の中のタケノコと同じシリーズのようです。
ふで 筆
雪舟庭が有名な山口県の常栄寺の筆土鈴です。
このページ先頭の瑠璃光寺と同様、大内氏の育てた文化がベースとなる土鈴です。
ヘッダーとフッターの画像の説明は昨年9月をご覧ください。
今月は「ふで」で終わりました。次回は「て」から始めましょう。