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土鈴関連の辞書です。
今後とも充実を図ります。
明治35年(1902)-平成17年(2005年)
栃木県佐野市 佐野土鈴初代 (二代目は相沢俊作)
明治生まれの相沢市太郎は子どものころから近所で箱庭玩具や鳩笛を製作していた片柳喜一郎(大正8年に栃木に転居)の手伝いで小遣い稼ぎをしていた。 卒業後も片柳家に勤め、10年間修行を積み独立した。その後箱庭の道具だけでなく土鈴制作も始めた。 自由な発想で数多くの土鈴を生み出し、生涯現役で制作され、2005年、103歳の誕生日を迎える1ヶ月前に逝去されました。
多治見産の土で制作している。初期のころは泥絵の具を膠に溶いて彩色をおこなっていたが、後にアクリル系の絵の具による彩色となった。鈴紐として麻縄が付く。 地元の民話を題材にしたり、干支や縁起物、神社仏閣の授与品と多岐にわたり制作をおこなった。
また土鈴以外に八朔人形を土人形で復元していた。八朔人形は明治初期ころまで初午の男子に「きっこ馬」、女子に「京女郎」の練り物の人形を贈る風習があったという。 八朔人形自体は戦前に廃れてしまったが、戦後に練り物から型を抜き相沢市太郎によって土人形で復元された。
相模土鈴の相沢伊寛(ただひろ)さんは市太郎さんの子息にあたる。
主な作品
・日本土鈴館特注 土比古氏100歳の記念作品「白鳥おどり」土鈴
・栃木県佐野市、唐沢山神社の授与鈴、「三つ俵土鈴」
・栃木県足利市、鑁阿寺(ばんなじ)の授与鈴、「鬼鈴」
1930-
相模土鈴初代
父は佐野土鈴の相沢市太郎。 美大を卒業後1955年に藤沢に窯を開き、鎌倉の歴史や伝説に基づいたものや、地域に根ざした江ノ電土鈴や小田急土鈴などユニークな作品もある。
平成24年(2012年)に龍頭鈴が年賀切手として採用されている。
2024(令和6)年4月 74歳にて他界。
ケーナ オカリナ などの民族楽器の 制作 演奏 他 木のオカリナ(モクリナ等),木・竹・陶器などの自然素材で色んなオリジナルの笛類を作っておられました。
ケーナ奏者としてもタンタナクイ(TANTANAKUY)というグループで活躍。
土鈴は猫、象、ニワトリ、カエル等の動物を素材に、空洞が球形に近く、音色の良さにこだわったものを残されました。
こちらのページもご参照ください。
①令制の駅制で,公務出張に際し朝廷から与えられた鈴。出張者は,駅でこれを鳴らして駅子,駅馬を徴発した。中央官庁と地方国衙に備えてあった。 大化の改新(645年)に当たって新しく設けられた駅制の貴重な遺品であり、平安中期に消滅した。
②後世江戸中期、国学者三重県松阪の本居宣長が、松平家伝来の隠岐国造の駅鈴を模して趣味の品として金属鈴を多数作り、後に土鈴もでき、 昭和初期になりブームはますます広がった。
③本居宣長の出身地である松阪の陶芸作家・佐久間芳氏作の「伊勢松阪萬古(ばんこ)陶鈴」(7種セット)が有名。
④詳しくは「土鈴のこころ④ 駅鈴 公の官吏のシンボル」をご参照。 また、駅鈴画像はこちらのページにも紹介しています。
1961.06~2019.12
岡山県、奈良県で土鈴作家・張り子作家として活動
倉敷や奈良を題材にしたもの、猫・饅頭喰い・妖怪のキャラクタ、古事記、神話、古典落語を テーマにしたもの等、ユニークな視点で土鈴や張り子の作品を多数残しました。
作品の一部はホームページで紹介されています。