今月の土鈴 2004年 11月

大和国中土鈴 藤原京軒丸瓦土鈴

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 9月の金鵄土鈴10月の駒つなぎ土鈴に続いて、大和国中の土鈴シリーズです。今月は、藤原京軒丸瓦土鈴をご紹介します。
 西暦694年、飛鳥の地から、わが国初の都市計画された本格的な都「藤原京」に遷都が行われました。飛鳥の諸宮の発掘調査では瓦は見られなく、藤原京の時代になってはじめて宮殿に瓦が葺かれたと考えられています。
 軒丸瓦は鐙瓦、花瓦、巴瓦とも呼ばれています。形状は丸瓦の一端に、ほぼ直角に円盤状の装飾文様が取り付けられているもので、軒平瓦と交互に葺かれて軒先を装飾します。この藤原京の軒丸瓦は複弁八弁蓮華文。中房は大きく、種子が中央の1個を中心に二重にめぐっているのが特徴で、外区内縁には連珠文、外縁には鋸歯文が巡っています。
 尚、藤原京は持統文武元明の三代十六年間限りで平城京(奈良)へ移ってしまいました。

地図

地図
大和三山に囲まれた立地が良く判ります。
宮跡

宮跡
向こうに見えるのが畝傍山です。
スタンプ

歴史街道
 


藤原京軒丸瓦土鈴

藤原京軒丸瓦土鈴
桝井宗洋さん作
大和国中土鈴シリーズ
丸い正面だけでなく奥行きがあります。
藤原京軒丸瓦

藤原京軒丸瓦と平瓦
「世界考古学体系4」より
平城京

平城京の軒丸瓦と平瓦



 他の丸瓦の土鈴をご紹介します。

大安寺

大安寺
 
中宮寺

中宮寺
 
東大寺

東大寺
 

紀伊国分寺

紀伊国分寺
 
法隆寺

法隆寺
 

和同開珎

和同開珎土鈴
 

 藤原京の話題のついでに銅銭・和同開珎の土鈴です。
 和同開珎の発行はまだ都が藤原京にあった和銅元年(708:元明天皇の時)です。2年後の和銅3年には平城京遷都が行われました。


 
和同開珎

こちらも和同開珎土鈴
 


参考:『よみがえる藤原宮と京 〜創都1300年にむけて』

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このページは2005年10月29日に更新されました。
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