大和の国中(くんなか)と呼ばれるのは大和盆地を中心とした地域です。
この程、大和国中をテーマに土鈴のシリーズが誕生しました。藤原京の軒丸瓦鈴、今井町の駒つなぎ鈴、飛鳥の亀型石鈴、それに今月ご紹介する金鵄土鈴です。
金鵄土鈴 桝井宗洋さん作 大和国中土鈴シリーズ |
金鵄(キンシ)とは、古事記、日本書紀の建国説話に出てくる金色のトビのことで、神武天皇の東征に際し、長髄彦(ナガスネヒコ)征伐の時に、神武天皇が持つ弓の上端に止まり、金色のまばゆい光を発して敵の目をくらまし、天皇の軍を助けたという鳥のことです。 「金鵄(キンシ)輝く日本の、栄えある光、身に受けて今こそ祝へこのあした、紀元は二千六百年、ああ一億の胸は鳴る。」 「紀元二千六百年」の歌(作詞:増田好生、作曲:森義八郎) 紀元二千六百年とは昭和十五年(西暦1940年)、軍国時代の歌にも出てきます。 |
金鵄に関連深い 神武天皇陵 橿原市 |
戦前は切手にも登場 |
金鵄神鈴 こちらは橿原神宮の授与神鈴 |
橿原神宮の神鈴 |
アテネオリンピックの今年、橿原神宮では金鵄をあしらった御守が「金に至る」と掛けて金メダル祈願の御守として授与されているとか。
サッカーに特化したヤタガラスの御守もあるようです。
金鵄⇒金歯との語呂合わせです 大阪・廣田神社の獅子頭鈴 |
金からの連想で志賀島の金印土鈴 井上博秀さんの作 |