今月の土鈴 2004年 6月

大安寺の笹酒祭り

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 今月紹介するのは我家から一番近いお寺、大安寺です。
 大安寺の創立は聖徳太子の時代に遡り、平城遷都とともに平城京左京六条三坊に伽藍を営み、奈良時代での南都七大寺の一つとして壮観を極めた大寺でした。名前の意味は「天下大平万民安楽」から採られたそうです。
 もし、奈良時代にタイムスリップすれば我家から、東西の塔を仰ぎ見ることができ壮観だったでしょう。しかし、残念ながら七大寺の中では最も知名度が低く、その名前すら知らない人が多いようです。自宅の地理を説明するときに「大安寺の近くです。」といっても「???」。
 天理教の教会?っていう雰囲気だった黒い門も立派な山門に生まれ変わり、伽藍も徐々に整備されてきました。それより天平時代の仏様に会えるというのが嬉しいお寺です。

古代瓦土鈴

古代瓦土鈴
南都七大寺のシリーズ土鈴の一つ
授与鈴ではありません。
発掘瓦

土鈴のモデル
発掘された本物です。
 
朱印

朱印
三論學山 虚空蔵尊 大安寺
 


平城宮鬼瓦

平城宮の鬼瓦
瓦に関連してこちらは平城宮の鬼瓦です
鳳凰の模様があります。
鬼瓦土鈴

平城宮鬼瓦土鈴
模様は違いますが土鈴になると
こんな感じです。



 ところで何故、6月の土鈴が大安寺かと言えば6月23日が竹供養の日だからです。「癌封じ」に効能があると言う笹酒が振るまわれることで有名です。笹酒と言うのは、切った竹の中に酒を入れ、これを火であぶっった燗酒です。 
 笹酒のいわれは第49代光仁天皇が不遇な白壁王時代に、しばしば大安寺の竹林にて浄竹を伐り、酒を注いでお召しになり、無病息災を保たれ、実に六十二歳という当時としては破格の高齢で帝位につかれ、七十三歳まで在位されたという寺伝に基づきます。この帝にあやかって悪病難病を封じ、健康に過ごそうと催されるのが笹酒祭りです。

笹酒

笹酒祭り
虚無僧
笹酒

笹酒祭り
 
笹酒

笹酒祭り
 

境内

境内
 
塔

塔跡
発掘現場
古墳

杉山古墳

旧境内には古墳もあります

バナー南都七大寺・大安寺公式HPです。歴史や仏像等判り易く紹介されています。


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このページは2005年 5月29日に更新されました。
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壁紙は赤石印刷からいただきました。