毎年1月16日と7月16日の2回行われる年中行事です。
白亳寺の宝蔵には、阿弥陀三尊像、興正菩薩叡尊(こうしょうぼさつえいそん)像と共に、有名な閻魔(えんま)王の坐像(重文、鎌倉時代)、司命司録像(重文、鎌倉時代)他が安置されています。この閻魔様は、道服をまとい目と口をカッと開いた威厳のあるお姿です。
「えんまもうで」当日は、ご住職がこの閻魔様の前に坐られ、ご住職直筆のえんま像が描かれたウチワに、参拝者の願いごとを書いて下さいます。
えんま像が描かれたウチワ |
司命土鈴 司命は唐時代の役人の衣服をまとい書巻を読む姿。 右側は山本芳考作。 |
高円山の麓にある白亳寺は、高台に位置するため、境内から奈良市内を一望することができます。
また、境内にある名木「五色椿(別名 七福神)」は、400年以上の樹齢を有する椿で、奈良県文化財天然記念物に指定されています。開花は3月下旬ですが、4月初旬から中旬位が見ごろです。 赤、白の彩りがそれぞれ配色され、楚々たる気品に満ちた花です。