今月は他のテーマを考えていたのですが、緊急事態宣言・外出自粛という事態を受けて鍾馗さんの土鈴をご紹介します。

鍾馗さんは元々は中国の唐の時代 第六代「玄宗」皇帝が病に臥している時に夢の中に現れて玄宗を苦しめていた鬼を あっという間に退治したところから魔除け・厄除けの神様として奉られるようになったそうです。

五月人形でも武者人形や金太郎さんと並んで人気の鍾馗さん、新型コロナウイルスをぶっ飛ばしてほしいですね。


立ち姿

二楽

左側の茶色い鍾馗さんは奈良県の赤膚焼の小川二楽さんの土鈴です。

神戸土鈴友の会のお土産土鈴として2009年11月に頒布されました。

 

また、右側の青い鍾馗さんは秋田県の北浦土人形・杉山ハヤトさんの土鈴です。

 

顔と虎乗り

野田末吉

左上の鍾馗さんは名古屋土人形の野田末吉さんの土鈴です。

 

また、虎に乗ったの鍾馗さんは京都の清水焼・東哉(とうさい)の土鈴です。

 

右上の鍾馗さんは作者不明です。

 ↑ 訂正

 これは鍾馗さんではなく、
 七福神のなかの毘沙門天さんでした。

 

二頭身の可愛い鍾馗さん

二頭身

捕まえた鬼をにらみつける怖~い鍾馗さんですが二頭身なのでなんだか可愛い。

大きく開けた口が鈴口になっています。

2014年 海老天たまこ作

軒丸瓦に乗った鍾馗さん

瓦

奈良や京都の古い町並みで屋根を見上げると鍾馗さんが乗った家を見かけることがあります。

そこで瓦に乗った鍾馗さんの土鈴です。

当初は疾病除け・厄除け・魔除けとして鍾馗さんの絵札を家の戸に貼っていたものが、室町時代には陶器製になり、 江戸時代後半には瓦製になったそうです。

 

2017年 海老天たまこ作

鍾馗面かぶり

面かぶり

鍾馗さんの張り子面をかぶった子供の土鈴です。

張り子の鍾馗さんも作られました。ヘッダーやフッターに載せたものが張り子の鍾馗さんです。

2014年 海老天たまこ作

岡寺の鍾馗さん

岡寺

日本最初やくよけ霊場として知られる西国第七番札所 岡寺(奈良県明日香村岡)では新型コロナウイルスの感染拡大の終息を願って 鍾馗さんが描かれた「悪疫悉除祈祷札」を復刻し参拝者に無料で授与されているようです。

外出自粛の現状ですので郵送もしてもらえるようです。岡寺の公式HPでご確認ください。

 

隣に載せた土鈴は鍾馗さんとは関係ないですが岡寺の玉龍土鈴です。

山本芳考作

アマビエ様

アマビエ様

 

アマビエは江戸時代後期の肥後国(現・熊本県)に現れたという妖怪です。

赴いた役人に対して「私は海中に住むアマビエと申す者なり」と名乗り、「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作が続くが疫病も流行する。 私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行ったという。

「コロナに負けるな!疫病退散!!」として、 いま話題の妖怪です。

2020年 カらコロや作

 

アマビエ様

 

こちらもアマビエ様です。

それもアマビエ様一人だけでなく、ラブラブカップルと仲良し親子のアマビエ様です。

疫病退散の御利益も2倍・3倍あるような気がしませんか。

2020年 カらコロや作

 仏さまにもお願いしようということで南都八大寺仏さま巡りの土鈴も作りました。

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