今月の「大和の土鈴」は1月2月に続いて 神戸土鈴友の会のお土産土鈴を紹介します。

今月はその「お土産土鈴」の中で2013年以前に頒布され土鈴の中からご紹介します。


神津神社授与 干支土鈴

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神津神社(吉向窯)の干支鈴の内、卯・辰・巳です。

1月に紹介した、 2月に紹介したの項目もご参照下さい。

卯 2011年1月頒布

辰 2012年1月頒布

巳 2013年1月頒布

女性作家の作品たち

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左下は中北訓子作「酔いどれサンタ」です。中北訓子さんに初めて作って頂いたお土産土鈴です。

中北さんのお土産土鈴は2回目は既に紹介したでした。また、 中北さんの他の作品は先月のページでもご覧ください。

2008年9月頒布


左上は中島一子作「親子蛙鈴」です。

中島一子さんは愛知県の起土人形・富田土鈴の六代目です。

2010年7月頒布


右は楽猫庵・田中千加作「土管ねこさん」です。

窯のある愛知県常滑市は土管等の製造でも有名なところで、その土管から可愛い猫が顔を出したところです。

2013年4月頒布

赤膚焼・小川二楽さんの作品4点

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奈良県の赤膚焼・小川二楽さんの作品4点です。

右上は奈良絵鈴です。奈良絵とは元々寺社の由来記や因果物の説教譚を横長の巻本に絵で表した奈良絵本の絵のことで、シンプルな構図が特徴で単純な中にも味わいがあると評価されています。 赤膚焼はお茶碗などにこの奈良絵を絵付けしたものが多く、今では奈良絵といえば赤膚焼というイメージが出来上がっています。

神戸土鈴友の会では毎年11月のお土産土鈴として小川二楽さんに翌年の干支鈴の作成を依頼してきましたが、 2007年11月頒布の子土鈴で干支が一周りしたということで、この時から干支以外の土鈴になりました。

2008年11月頒布


左上は鍾馗鈴です。

奈良独特の風習という訳ではありませんが、奈良の古い町家には家の護りとして屋根の上に鍾馗さんを乗せているところがたくさんあります。 その鍾馗さんをイメージする土鈴です。

2009年11月頒布


左下は「黒出目金鈴」です。

小川二楽さん作品としてお馴染みの赤い金魚土鈴に比べてやや小ぶりの土鈴です。黒色の出目金で珍しい作品です。

2010年11月頒布


右下は「平城鬼瓦鈴」です。

モデルとなったのは特別名勝平城宮東院庭園出土の獣身紋鬼瓦です。

2011年11月頒布

毎年11月に頒布されていた小川二楽さんのお土産土鈴も今回が最後になりました。

三代目小川二楽(政之助)さんは2013年(平成25年)9月10日に83歳で亡くなられ、現在は長男さんが四代目を継いでおられます。

記念の土鈴

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金色の丸い土鈴はロンドンオリンピック記念土鈴の表裏です。佐賀県の多久土鈴、「聖心房」倉富博美さんの作品です。

2010年11月頒布


左下のものは神戸土鈴友の会の25周年を記念して作られた目出鯛鈴で大阪・池野焼 池野力夫さんの作品です。

神戸土鈴友の会の創立25周年記念大会は平成23年9月11日に神戸市のしあわせの村たんぽぽの家で開催されました。 この土鈴の作家・池野力夫さんは神戸土鈴友の会のの元会員で、この記念大会の為に会員限定で制作されました。

2011年9月頒布


 

その他の土鈴 3点

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中央上は千葉県の房州窯・関口忠一作「幸六地蔵鈴」です。釜形土鈴の帯の上に六地蔵が並んでいます。

六地蔵は手作りの為に全て顔が異なります。また釜形土鈴の色は、秋に柿の木が実っている下に六地蔵があるのをイメージして柿色にしています。

2009年4月頒布


左下は秋田県仙北市の「工房北の仲間たち」杉山ハヤト作 北浦土人形土鈴「田沢湖・河童とクニマス鈴」です。

クニマスは田沢湖の固有種でしたが、人間の開発行為で70年以上前に姿を消しました。 その絶滅前に卵が移植された山梨・西湖で生きているのが確認されたのが2010年でした。

その翌年に田沢湖の再生を願って作られた土鈴です。

2011年7月頒布


右下は斎藤岳南作「桃抱き猿鈴」です。

このお猿さんは以下に説明する「猿橋」(さるはし)に因んでいます。

山梨県大月市猿橋町の桂川にかかる「猿橋」は、山口県の錦帯橘(きんたいきょう)、徳鳥県のかずら橘と並ぶ、 日本三大奇橋の一つであり、昭和7年に名勝指定を受けています。

その構造形式は、「肘(ひじ)木けた式」と呼ぱれ、橋脚がなく、両岸より張出された四層の桔木を支点とし、上部構造を支えているものです。

猿橋の歴史は古く、初期の建築年代は600年頃百済の国の志羅呼(しらこ)が、猿がつながって対岸に渡る姿を見て、 これを造ったという伝説がありますが、詳細は不明です。文献としては、延宝4年(1676年)には橋の架け替えがあったと記述されています。 現在の橋は昭和59年に総工費3億8千万円をかけ完成したもので、将来にわたるメンテナンスのことから、H鋼を木材で囲うた桔木が用いられています。

土鈴のお猿さんは水色法被を着たものと赤色法被を着たものの2種類があります。

猿橋や月松にあり水にあり(芭蕉)(水色法被の背中にはこの句が書かれています)

猿橋や蝿も居直る笠の上 (芭蕉)(赤色法被の背中にはこの句が書かれています)

2010年11月頒布

 神戸土鈴友の会について関心を持たれた方、一緒に土鈴を楽しんでみたいと思われた方はこのホームページの掲示板にご連絡ください。

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