朝鮮の仮面劇の土鈴
朝鮮半島には仮面舞踊がいくつかあるようで、その中の一つが鳳山(ボンサン)の仮面舞踊(重要無形文化財第17号)です。
鳳山仮面劇(ボンサンタルチュム)は北朝鮮・黄海道、海西地方に伝承される仮面舞踊の一つです。 李朝時代、黄海道の主要都市は農産物や手工業製品の交易地として栄えたところが多く、仮面舞踊の公演も多く、主に端午の節句頃に大々的に行われたそうです。
また、韓国慶尚北道中部の田舎町・安東市にある河回村(ハフェマウル)でも仮面を用いた民俗舞踊が続いてます。
今回はそのような仮面劇の仮面を題材にした土鈴をご紹介します。富来笑福を願った面の土鈴です。
韓国・慶州の古青舎の刻印があるものも多くあります。

道令任は若だんな、坊ちゃんという役柄です。
元々結婚した女性が、未婚の義理の弟(夫の弟)のことを呼ぶ時に使う言葉です。弟が結婚している場合は書房任(ソバンニム)です。

書房任は地主や代理人、管理する立場の人物として登場します。
上の道令任と儒生で保守的な両班の生員任(センニム)を加えた3名が両班の役割です。
両班〈ヤンバン)とは朝鮮の高麗や李朝において,官僚を出すことができた最上級身分の支配階級です。

仮面劇で両班の腐敗を批判する役柄だそうです。
名前の由来は、馬の短い鞭で、馬を叩くところから、腐敗を叩く役柄のことをそう呼ぶのだそうです。
他にも「マトゥギ」とか「マルトゥギ」とか呼ばれる事もあるらしいです。


酔発は老長と若い小巫(ソム)が一緒に遊んでいるところに現れ、老長を追い出して巫女を一人占めする力強いチョンガー役です。
元々チュバリは結婚適齢期を過ぎた独身者を指す言葉です。

日本の獅子頭のイメージとはかなり異なり、とぼけたユーモラスな雰囲気です。
shかし、獅子ではなくて虎を取って食う恐ろしい鬼神 だとか、龍の体に虎の頭の鬼神だとか、 鳥とも怪物ともつかないような印象であるが、カミの使いであり、辟邪のために現れたものとの解釈もあるようです。

右下は婆さん(ハルミ)です。
他の2つはいまのところ不明です。
ヘッダー、フッターの土鈴は仮面ではありません。韓国の路傍で今も見られる守り神の天下代将軍(ヘッダー)、地下女将軍(フッター)の土鈴です。
私は韓国仮面劇についての知識もなく、ハングルも読めませんので、わかる範囲は限られています。まだ、不明なところが多いのですが、判ればまた更新していきます。