妖怪の土鈴
7月といえばもう夏ですね。夏らしく妖怪の土鈴を紹介します。
このページでは、妖怪ものを得意とした野良吉さんの作品を紹介しています。
付喪神(つくもがみ)とは日本に伝わる妖怪で長い年月を経た道具などに神や精霊(霊魂)などが宿ったものです。人をたぶらかすとされています。
ここでは釜、傘、琵琶が付喪神になった様子を土鈴で表現しています。
同様の妖怪は百器(百鬼ではない)夜行絵巻に多く描かれています。
女の妖怪も怖いですねぇ。ここに登場するのは、
お歯黒醜女(おはぐろしこめ)、モデルは真珠庵所蔵の百鬼夜行絵巻に描かれているお歯黒を塗る最中の醜女でしょう、
宿直袋をかついだ猿女、猿楽の面をつけた女官の姿をしています、また、宿直袋とはは宮中で宿直する際の寝具を入れる袋です。
3つ目は脱衣婆(だつえば)です。落語・地獄八景亡者戯では正塚婆(しょうづかのばば)という名前で登場します。 三途川の渡し賃である六文銭を持たずにやってきた 亡者の衣服を剥ぎ取る老婆の鬼です。
赤いのは古唐櫃をあける赤鬼、鋭い爪で唐櫃を掴み、中にいる化物たちを厳めしい形相で睨み付けている鬼です。
次は四つ目、文字通り目が4つある妖怪です。
最後は一つ目坊主です。河鍋暁斎の絵巻に登場する妖怪です。
野良吉さんは他にも化け猫等色々作られていますが今月はこれまでです
妖怪土鈴といえば海老天たまこの妖怪土鈴もあります。