五重塔の土鈴
五重塔は「層塔」と呼ぶ楼閣形式のもので、特に五重の屋根をもつものです。 現在9つの五重塔と2つの五重の小塔(屋内設置)が国宝に、13基の五重塔が重要文化財に指定されています。
それらの中で土鈴になっているものをご紹介します。
岡山県総社市の備中国分寺五重塔、吉備路をサイクリングで巡っていると田圃の向こうに遠くから目立っている塔で、岡山県下唯一の五重塔です。
岡山県総社市上林1026
重要文化財
京都には教王護国寺(東寺)、醍醐寺、海住山寺 と国宝の五重塔もありますが、土鈴になっているのは八坂の塔が多いようです。
京都府京都市東山区八坂通下河原東入八坂上町388
重要文化財
左と中
興福寺の五重塔は奈良の中心部に近く、存在感のある五重塔です。
興福寺:奈良県奈良市登大路町78
右
由井艶子さん作
室生寺:奈良県宇陀市室生区室生78
共に国宝
瑠璃光寺五重塔は国宝・重文を含めて国内で一番西にある五重塔です。(たぶん、国宝・重文だけでなく、全ての五重塔で一番西にあると思われます。)
山口県山口市香山町7-1
国宝
釣鐘土鈴
四天王寺(してんのうじ)は、聖徳太子建立七大寺の一つとされています。 今から1400年以上も前の推古天皇元年(593)に建立、何度も火事や戦災に遭い、五重塔は1959年に再建されたものです。
大阪市天王寺区四天王寺1丁目
無指定
五重塔以外の三重塔、多宝塔等はまた別の機会にご紹介しましょう。