長い歴史の中で多くの資産が失われたために世界遺産「古都奈良の文化財」には含まれていない大安寺ですが、古都奈良を代表するお寺で、
もっと注目されてもいいお寺だと思います。
境内です。
燈篭のところに最近達磨さんが増えてきました。この達磨さんは元々はおみくじの容器です。
2020年4月撮影
達磨さんはこんなところにも。
2020年4月撮影
今の大安寺で一番有名なお祭りはがん封じの笹酒祭りです。
竹の盃にお酒を注いでもらえます。
2019年6月撮影
笹酒祭りの土鈴はこちらをご覧ください。
秋のお祭り、国際縁日です。
割と新しいお祭りですが定着するでしょうか。屋台や催しがあって結構楽しいです。
2016年10月撮影
南大門です。
前を通る道は平城京の六条大路にあたります。この道を西(写真の左側)に行くと薬師寺に至ります。
また現在の門は元の南大門の基壇の上に建てられていますが規模はずっと縮小されています。元の南大門は平城京の朱雀門と同程度だったそうです。
2019年11月撮影
上記の南大門ですが、大安寺の南端というわけではありません。六条大路を挟んで南側に塔院と呼ばれる寺域がありました。
塔院の広さは東西2町、南北2町(平城京の1町は約109メートル)に及ぶ広大なもので、そのエリア内は2つの七重の塔だけが立っていたようです。
中央に見える緑は大安寺八幡宮の森です。
大安寺八幡宮は元石清水八幡宮とも呼ばれています。
また、塔院とは逆方向の旧境内の北部には古墳時代中期の前方後円墳「杉山古墳」があります。
2つの七重の塔を建ててみました。
塔院の南西隅から見るとこんな感じでしょうか。
高さ70mの2つの塔が立っているって壮大ですね。
大和十三佛霊場の御朱印です。
大安寺の本尊は天平時代の秘仏である十一面観音ですが、大和十三佛霊場の場合は虚空蔵菩薩の御朱印です。
寺号の「三論学山」はこのお寺が三論宗の根本道場として重きをなした古刹であることを示しています。