鈴散歩 栞第3号

 

栞表紙 003

昭和62年12月16日

 

目次

[1]  第十回神戸土鈴友の会のご案内
[2]  第九回神戸土鈴友の会の記録
[3]  卓 話 日田の土鈴 (川西氏 概説)
   卓 話 韓国の土鈴 (大坪氏 概説)
[4]  鈴の情報
    斑鳩・寧楽の鈴 (川西氏)
    奈良 石津玉仙氏の鈴(進藤氏)
    伊勢万宝鈴 (入佐氏)
    浅草投げ網の鈴 (入佐氏)
[5]  卓 話 日田の土鈴 (川西氏)
[6]  卓 話 韓国の土鈴について (大坪氏)

 

第十回神戸土鈴友の会御案内

年の瀬も押し迫って何となくあわただしい時節となって参りました。皆々様御健祥のこととお喜び申し上げます。

友の会も第十回を迎えます。今回は新年の集いとして互礼会も兼ねて昼食を共にしたいと考えております。下記の要項で開催しますのでご多用中とは存じますが、参加の程、宜しくお願い致します。

 

○日時 昭和63年1月24日(日)午前11時~午後3時

○場所 神戸市東灘区御影(にしむら珈琲店)昼食: 二階のみかげ館で但馬牛のミニセット

○会費 当日会費 1,000円 昼食会費 2,000円

○要項 ・新年のつどい 互礼会のお話合い
  ・議事と報告

○お土産土鈴 伊勢神宮の辰年の鈴

○頒布土鈴 日田土鈴の瓦鈴 その他
  朝鮮より直送の珍しい辰土鈴
  初詣での辰年土鈴(元旦だけでなくなる貴重品)
  片山神社、布忍神社、樫原神宮、誉田八幡宮、伊勢猿田彦神社、
   その他、会員による神社授与辰土鈴

○入札土鈴 矢野一枝さん寄贈の鈴、好評でありましたが、会場及び時間の都合で 次回に繰り延べさせていただきます。

○卓話 小幡土鈴について(滋賀県神崎郡) 川西誠治氏

○お願い
 ・時間厳守 11時会食 12時例会。
 ・初詣の土鈴ご持参下さい。
 ・出欠の返事は大分先になりますが、会場の都合もあり年内にお願いします。
   当日欠席される方はお電話を。

 

〔鈴の栞〕

第九回(前回)土鈴の会の記録として。

○日時 昭和62年11月29日 PM1時30分~4時30分

○場所 神戸市東灘区御影町 御影大手会館 新館二階

○参会者 入佐憲正、三輪喜実、山本、品川、松田昭美、藤原ミ、加藤、
   川西敦子、大坪広子、進藤勝哉、川西誠治、尾崎俊子、平柳冨美子、山田旺 以上14名

○会次第 司会の辞 進藤勝哉氏
開会挨拶 山田旺氏

○議事と報告 ・会計の報告 尾崎俊子氏 現在高 約5万円
・新入会員紹介 川西誠治氏 福山市の中原一晃氏入会
   ・品川氏の病気快気の挨拶
  ・次回の予定日について 進藤勝哉氏
   前年度を振り返り、新年のつどいと互礼会も兼ねて昼食を共にし
   午前11時より3時まで運営、その他は幹事に一任

○鈴の情報
    ・川西誠治氏 中宮寺及び庚申堂の猿土鈴
    ・入佐憲正氏     万宝の鈴
    ・ 進藤勝哉氏  石津玉仙氏の鈴
      以上三氏の情報は玉稿を戴きましたので次頁に別記

○お土産土鈴 前回の博多土鈴 井上博秀氏作。平家物語の琵琶法師土鈴
(第8回配布)に引き続き熊本のかぼちゃ土鈴(ぼうぶら鈴
・ 第9回配布)が配布された。

○即売会 今回は本会のために特別注文された日田市の吉田東光氏作の 吉四六土鈴の12種類のもの24個
今年テレビで放映された辰土鈴、お雛土鈴、
平柳冨美子氏より沢山の古土鈴
入佐憲正氏より酒倉土鈴
進藤勝哉氏より石津玉仙氏の土鈴

○入札土鈴 これは会員の矢野一枝さんが病気で出席できないので会員にお分かち下さいとのことで好意に甘えて入札して会の基金にまわすことにしました。 約30数点ありましたが今回は12ケ程、主なものは井上博秀氏の筆塚鈴ほか数点、 藤井陶楽氏の万古鈴、お鈴の宮の鈴、趣味家土鈴、明治百年鈴、妙法寺の虎鈴、湊川神社の古鈴、殆んど眼にふれたことのない珍しいもの、底値を出して入札を、 そして高値で落とした。

 

○卓話 川西誠治氏 日田土鈴について (概説)

土鈴を愛し、集めることは鈴にまつわる由緒、来歴を探り、土地の風情をと民情、それに、これを作った作者の意図と人柄を探求して、一つの鈴を眺めることが大切である。

 私と吉田東光さんの触れ合いは嘗て日田市に一泊し工房を訪れ、更に吉田氏の経営される民宿に4泊5日の時を過ごし、そこから小鹿田の窯元に足を運んだ深いお付き合いで、 吉田氏の真摯な態度、几帳面で器用な作風に接し、そして大分県の生んだ民俗的な伝説をもとにした、おもしろおかしな吉四六さんの民話を素材にして作られた吉四六土鈴、 それを12個も別々に吉田さんの創造の世界で作り出された。個性の違った原形を作り、型おこしをして、素焼きに仕上げ、色付けを一筆ごとに、それに笠つけ、 手拭いを頭に襟に肩に付けたりして何とも云えぬ素朴な味わいのある鈴である。

 古い町屋のある豆田町の鬼瓦を素材に瓦鈴十幾種(新聞記事はパンフレットで配布)

 今迄に作られた土鈴は五六百種類、これは民宿れいせんの展示場で展示され、また、豆田町にある民芸店でも展示されている。

 今新しく雛鈴を創作し、更に違ったのを意欲的に精進しておられる。次回には新作の雛鈴や瓦鈴を送っていただく予定である。又、おかめ鈴は吉田さんの好みの鈴であり傑作である。

 

 

 

卓話○朝鮮の土鈴について 大坪広子氏 (概説)

大坪広子氏が朝鮮に旅して、その時集められたものを持参され、作家を訪れることは出来なかったが、所謂朝鮮土鈴の面を中心としたものを慶州の街でホテルで、京城のホテル等で蒐集したものを展示され、 又、尾崎氏の旅の朝鮮土鈴を廻覧してくださった。朝鮮土鈴の集める方法等について各会員よりお話があり、にぎやかな話し合いになる。

 また、阪急電鉄の観音巡りの土鈴についてもパンフレットと同時に説明をされた。

 

 

 

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