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土鈴関連の辞書です。

今後とも充実を図ります。


くしろ 【釧】

古代の腕輪。貝・石・青銅・鉄などで作り、青銅製のものには鈴をつけたものもある。ひじまき。たまき。

主として古墳時代にみられる腕輪。石釧,銅釧(かなくしろ),鈴釧など。 銅釧は貝輪の形をまねたものなどで,弥生(やよい)時代からみられる。石釧は碧玉(へきぎょく)を材料とし,古墳時代に多い。

さなき 【鐸】

「 たく(鐸) 」に同じ。 「鉄(くろがね)の鐸を作らしむ/古語拾遺」

すず 【鈴】

①多く金属製の中空の球で,下方に細長い穴をあけ,中に小さい玉をいれ,打ち振って鳴らすもの。 呪力(じゆりよく)があるとされ,古来神事や装身具として用いられ,のち楽器としても用いられる。 「鈴を鳴らす」 「鈴を振る」

②「 駅鈴(えきれい) 」に同じ。 「左夫流児が斎きし殿に鈴掛けぬ駅馬(はゆま)下れり里もとどろに/万葉集 4110」

③(「鐸」と書く)釣り鐘形で中に舌(ぜつ)をつるした鳴り物。たく。れい。

[句] 鈴を転がすよう ・ 鈴を振ったよう

鈴は古くには「須須」という字を当てた。その音色が美しく清らかで、涼やかなことからスズと呼ばれた。

たく 【鐸】

大形のすず。 「 銅鐸 ・風鐸 ・木鐸 」

てびねり 【手びねり】

土鈴制作の手法。粘度を直接こねて手わざだけで作る。作り方によって以下のように分類される。

掘り起こし:最初は湯呑や茶碗を作るような感じで、上部を細めていく

たたら作り:初めに粘土を平たい板状に延ばし、周囲を立ち上げて上部を細めていく

割り付け:まず完成品の形をした原型を作り、次に二つに割る。割った2つのそれぞれの内側をスプーン状のもので刳り抜いてから合わせる

紐作り:粘土を紐状にして、それを巻くように積み上げ、上部を細めていく

どれい 【土鈴】

粘土を焼成して作られた土製の鈴

[歴史]古くは縄文時代にさかのぼり。魔除けや豊猟祈願など呪的な進行に用いられたとされる。 江戸時代になると五穀豊穣や蚕の鼠除け、子供の虫封じなど鈴の功徳にあやかろうとする庶民の願いから様々な土鈴が生まれてきた。 これが昭和初期に入り、収集鑑賞の対象ともなって空前の土鈴ブームを巻き起こし、神社仏閣のお守り(授与鈴)として、 また観光地の手ごろなお土産として全国各地に広く普及した。

どれいのつくりかた 【土鈴の作り方】

土鈴の作り方には大別して手びねり、型抜き、ろくろ作り、流し込みがあります。

その内、型抜きの一例がこちらに紹介されています。

ながしこみ 【流し込み】

土鈴生産の一手法。大量生産に向いている。

泥奨(粘度に水ガラスを混ぜて液状にしたもの)を石膏等で作った雌型に流し入れ、干乾しした後に残った泥奨を流し出す。

コンベヤ、乾燥機等を設備した工場で生産するのに適している。

一般的に肉薄で軽い鈴となり、他の手法に比べて内側は滑らか。

にしのみやがらくたしゅう 【西宮雅楽多宗】

戦前の西宮で創立された蒐集家ネットワーク

創立は昭和5年5月5日。終焉は明確ではないが昭和二十五(一九五〇)年の「西宮雅楽多宗開創二十周年記念祝賀会」を契機に、 宗員の高齢化も進み、例会活動が下火になり、昭和三十二(一九五七)年十一月十七日に「鈴まつり」を浄願寺で行なったのを最後に 西宮雅楽多宗の活動は確認できていません。

宗員(会員のこと)の蒐集ジャンルは多岐に渡り、中でも土鈴を主に集めた宮本圓心氏のコレクションは現在、最明寺郷土館に収蔵されています。

西宮雅楽多宗に関しては山内英正氏の「西宮雅楽多宗」の人々(一)戦前編一趣味人ネットワークの成立・展開一、 「西宮雅楽多宗」の人々(二)戦後編一趣味と世相批判、そして後継者一がネット上に公開されています。

ぬて 【鐸】

「 ぬりて(鐸) 」に同じ。

「浅茅原小谷を過ぎて百伝ふ-響(ゆら)くも置目来らしも/古事記 下」

ぬりて 【鐸】

「 たく(鐸) 」に同じ。

上代,合図のために用いた。 「鐸を懸けて,謁者に労(いたわ)ること無かれ/日本書紀 顕宗訓」

「鐸」に似た言葉  鈴 ベル 鐘 撞き鐘


ヘッダーの土鈴は会津若松市の中湯川人形・青柳守彦さんの作品です。左は裃酉、右は俵乗り酉です。

また、フッターの土鈴は会津若松市の「番匠」にて素焼き土鈴への絵付け体験で作成した作品です。左はあかべい、右はあかべこです。

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