第77回正倉院展と土鈴
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今年の正倉院展は2025年10月25日から11月10日まで奈良国立博物館で開催されます。
今年は第77回目、因みに第1回 正倉院展は終戦直後の昭和21年(1946)10月21日(月)~11月9日(土)でした。
パンフレットの表紙です。
今年出陳の目玉となる瑠璃杯が中央にドンと置かれています。
他の目玉品には蘭奢待、平螺鈿背円鏡、桑木阮咸等があるようです。
最初の土鈴は「瑠璃杯(るりのつき)」です。瑠璃杯の上から干支の動物が顔を出しています。正倉院展の開催は年末に近く、干支土鈴の制作時期とも重なるので干支鈴となっています。
瑠璃杯の前回出陳年は2012年、翌2013年の干支は巳年だったので画像左上の巳がシリーズ最初の作品です。 巳は干支の中では人気が無いので巳っぽくなく、カップにソフトクリームを盛ったようなのようなイメージに作られています。
海老天たまこ作
平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう)は、螺鈿(らでん)や琥珀(こはく)で背面を飾った美しい鏡です。 この鏡は前回2013年の正倉院展にも出陳され、観覧者を魅了しました。
背面の美しさとともに、鏡面には鏡をご覧の聖武天皇と光明皇后の姿が写りこんでいるという場面が土鈴になりました。
海老天たまこ作
正倉院御物の楽器で有名なものの一つに「桑木阮咸(くわのきのげんかん)」があります。バンジョーのような形をした弦楽器です。 その桑木阮咸を楽しそうに演奏している動物で干支土鈴が作られました。
桑木阮咸以外にも正倉院御物の中には紫檀木画槽琵琶や新羅琴や尺八といった楽器があり、時々出陳されます。それらを演奏する干支の動物も作られました。
海老天たまこ作
ヘッダーとフッターには出陳された現物の画像を載せました。ヘッダーには瑠璃杯と平螺鈿背円鏡、フッターには桑木阮咸と土鈴にはなっていませんが蘭奢待です。