天神様の土鈴
二月です。受験シーズン真っただ中です。
受験生にエールを送る意味で受験の神様・天神様に関わる土鈴を集めてみました。
堺の湊焼・津塩吉右衛門さん作の五色天神です。
名古屋市の七尾天満宮は、今から500年ほど前の文亀年間(1501~04)、七尾の亀が菅原道真の木像を背中に乗せて運んできたという伝説があり 、ご祭神としてお祀りされています。神社の改修の際の木材で尊像を彫って人々に頒っていましたが、 昭和62年より初代の藤井陶楽氏がその像を模して「亀乗り天神土鈴」にされたそうです。
亀の次は牛に乗った天神様土鈴です。
天神様と一番馴染みのある動物は牛です。ほとんどの天満宮には「使いの牛」がおかれています。
牛に乗った天神様もいろいろあるのですが、こrは海老天たまこ、2008年作の物です。
「使いの牛」の土鈴も色々あるので集めてみました。
牛と並んで馴染み深いのは鷽(ウソ)です。
木彫りの鷽を取り替えてゆき、凶事をうそにして、幸運に替えることを念願する「鷽替え神事」が行われます。
その木彫りの鷽を模した土鈴たちです。
菅原道真が大宰権帥に左遷され、都を離れるときに次の歌を詠みました。
東風(こち)吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ
主人(道真)を慕った梅は、道真が大宰府に着くと、一夜のうちに道真の元へ飛んで来たといわれています。これが有名な飛梅伝説です。
これも「飛梅」の土鈴ですが、梅が擬人化されて可愛い女の子(梅の精)になっています。
天神様と梅の精が再会した喜びが感じられる土鈴です。
與喜天満宮の合格天神と連歌橋の土鈴です。
奈良県桜井市の與喜天満神社は日本最古天神社と言われ、またこの地(初瀬の出雲)は道真公の先祖・野見宿禰の出身地とされています。
「與喜」⇒「良き」⇒「吉」ということで「吉のお宮」とも呼ばれています。
また、長谷寺から、與喜天満神社の境内にいたる途中、初瀬川に架かる朱塗りの橋があります。 これが「連歌橋」で、当神社にて連歌をおこなう人々が渡ったので、その名が呼ばれるようになりました。
ヘッダーは海老天たまこの牛乗り天神張り子です。牛と天神様が別々でうまくバランスを取って乗っています。フッターは伊賀上野の天神社の魔除け鈴です。