興福寺の土鈴
今月は興福寺の土鈴をご紹介します。
丸瓦と五重塔の土鈴です
天灯鬼と竜灯鬼の土鈴です。また、それをモデルに頭に升を乗せたオリジナルの天升鬼土鈴です。
迦楼羅土鈴です。迦楼羅(かるら)とは、インド神話のガルダを前身とする八部衆の一つです。毒蛇(人の煩悩の象徴)を常食としている迦楼羅は、毒蛇から人を守り、毒蛇を喰らうように人の煩悩を喰らう霊鳥として信仰されています。
この土鈴が興福寺のものかという確証はありませんが、興福寺の乾漆八部衆立像(かんしつはちぶしゅうりゅうぞう:奈良時代、国宝)は有名です。
また、興福寺の八部衆は迦楼羅の他、阿修羅(あしゅら)、五部浄(ごぶじょう)、沙羯羅(さから)、鳩槃荼(くばんだ)、乾闥婆(けんだつば)、緊那羅(きんなら)、畢婆迦羅(ひばから)です。