桜井駅から2kmほど歩く(直線距離だと北側に約1.2㎞)と桜井市金屋あたりにきます。ここが海石榴市(つばいち)で古代の最も大きな市場でした。 現在の桜井市金屋は、静かな住宅地ですが、万葉の時代には国内有数の交易の中心地でした。 大阪から大和川をさかのぼってくる川船の終着点で、当時の幹線道路である山の辺の道・初瀬街道・磐余の道・竹ノ内街道が交錯する交通の要衝でした。 市の立つ日はにぎわいを見せ、若い男女が集まって互いに歌を詠み交わす「歌垣」も行われたようです。

海柘榴市(つばいち)観音堂
古代、この辺りは山の辺の道や伊勢街道など東西南北の陸路や難波への水路が集まる重要な市であった。

 

 

観音堂の
スタンプ

 

 



  


海柘榴市付近の街道
格子の古い町並み


金屋の石仏

鉄筋コンクリートの収蔵庫の中に平安時代後期に作られたという石仏が二体。
高さ約2メートル、幅79センチの泥板岩で格子ごしに拝観できる。
左が弥勒菩薩、右が釈迦如来。重要文化財。 Mapion

 金屋の石仏を過ぎてしばらく行くと、山の辺の道は右に曲がります。そこを逆に左側に約50m進むと磯城瑞籬宮跡伝承地(しきみずがきのみやあとでんしょうち)があります。
ここは日本書紀に記載されている崇神天皇王朝の都です。

 

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