室の宮山古墳(室大墓・国史跡)は、当時の天皇陵墓にも比肩する全国で第18位の大きさを誇り、葛城襲津彦(そつひこ)の墓の有力な候補といわれています。襲津彦は第16代 仁徳天皇の皇后となった磐之媛(いわのひめ)の父にあたる人物で、朝鮮半島の戦で数々の武勲をあげました。また、前方部が南西に向いています。その規模以外にも「王の柩」とされる長持形石棺を竪穴式石室に安置されたままの状態で見学することができる貴重な古墳です。

付近は巨勢山古墳群と呼ばれ約1500m東には飛鳥の石舞台古墳に匹敵する石室が見つかった條ウル神古墳がある。



規模 単位:m
墳形全長後円部径後円部高前方部幅前方部高くびれ部幅くびれ部高年代
前方後円墳23810525110 22  古墳時代・中期
5世紀前半


春の景色 長持形石棺
春の景色 長持形石棺

 墳丘 遠景
墳丘 遠景、條ウル神古墳から西を見たところ
手前右に見えるのが後円部、左奥が前方部


葛城襲津彦以外の被葬者候補としては元禄時代の天皇陵の治定作業の中では孝安天皇、大和の地誌として有名な「大和志」の中では孝昭天皇、また武内(竹内)宿禰ではないかとも言われています。 武内宿禰は蘇我氏、巨勢氏、平群氏、葛城氏、紀氏、波多氏、江沼氏の祖先で孝元天皇の曾孫(孫?)にあたります。また、上記の襲津彦の父親です。


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