天体観測
昨年の7月のテーマは七夕の土鈴の土鈴でした。
その延長として、今月は天体に関する土鈴を集めてみました。
まずはお空を見上げてみましょう。
天の川とお月見の土鈴です。
池ヶ谷栄一さんの卯年干支鈴「月の兎 兎影高輝」です。
兎影【と‐えい】とは ウサギがすむという伝説から 月の異称です。
ですから「兎影高輝」という副題は「月がすごく輝いている」という意味になります。
「はやぶさ(MUSES-C)」は、2010年6月13日、小惑星「イトカワ」の表面物質搭載カプセルを地球に持ち帰ることに成功しました。
それを記念して作られた土鈴です。
また、その翌年(2011年)の干支が「卯」だったのでウサギさんが乗っていて干支鈴も兼ねています。
海老天たまこ 2010年作
上のハヤブサが探検した小惑星イトカワです。
イトカワは地球から約3億キロ離れた距離に位置する、太陽系の小惑星で長径約540メートルです。海面に浮かぶラッコのような変わった形をしています。
この土鈴の上にはハヤブサが着陸していて、横にはウサギさんがいます。
海老天たまこ 2010年作
以前、太陽系の惑星といえば「水金地火木土天海冥」の9つでした。
ところが、2006年8月24日、国際天文学連合(IAU)が冥王星を惑星から除外すると決議しました。 「第9惑星」として発見されてから76年目、太陽系の惑星は8個に減少しました。
勝手に惑星にされたり、外されたり、冥王星からすれば迷惑な話かもしれませんね。
その惑星からの除外を記念して作られた桝井宗洋さんの土鈴です。
最後は、お空の星ではないですが「五芒星」の土鈴です。
五芒星とは、互いに交差する長さの等しい5本の線分で構成される星型五角形です。 昔から西洋でも用いられているので安倍晴明の専売特許ではないのですが、陰陽五行説の5つの元素(木・火・土・金・水)の象徴として魔除けの呪符として用いたのが知られています。
また、現在も晴明神社の神紋とされています。
中野和彦作
ヘッダー、フッターには月とウサギを組み合わせた土鈴を色々集めてみました。