べっちゃー祭の土鈴
広島県尾道市で行われるベッチャー祭りは、尾道市民俗文化財に指定され、毎年11月1日・2日・3日に行われて奇祭と言われています。 クライマックスとなる3日には「ソバ」、「ベタ」、「ショーキー」の面を付けた氏子たちと獅子が、神輿とともに市の中心街を練り歩き、子どもを見つけると追い回し、手にした「ささら」や「祝棒」で頭をたたいたり、体を突いたりします。 「ささら」でたたかれると頭が良くなり、「祝棒」で突かれると子宝に恵まれ、また1年間の無病息災が約束されると言われています。
般若のように見えるソバは赤い舌を出して大蛇面と呼ばれます。祝棒を持つ女の大蛇(棒ぜん鬼女)です。
べ夕は武悪面で鬼や閻魔(えんま)などを思わせますが歯を一文字にし、下ふくれの顔は、滑稽な感じもします。 面のべたっとした形から「ベタ」と呼ばれる様になったと言われ、「ベッチャー」という祭の名前も「ベタ」が訛ったもの、とされています。
また、天狗のように鼻の高いショーキーは猿田彦面と呼ばれ、ささらを持っています。
釉薬がかかった3個組の土鈴です。
左から「ソバ」、{ベタ」、「ショーキー」です。
これも3個組で、左から「ソバ」、{ベタ」、「ショーキー」です。
2007年のお祭りで見かけたのですが今でも売られているのでしょうか?
清元窯/秋元文雄さん作
これも3個組の土鈴です。お祭りでかぶられる面をモデルにしているので厚さはあまりありません。
左から「ソバ」、{ベタ」、「ショーキー」です。
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2017年4月 海老天たまこ作
3つの面を一体化した土鈴です。「ソバ」、{ベタ」、「ショーキー」が三方向に向いています。
ソバの横には祝棒もあります。
2017年7月 海老天たまこ作