先月に続いて人物土鈴を集めてみました。今月は武将土鈴紹介します。

武田信玄

0028_0518_2006_takedashingen

武田信玄の土鈴です。

左側はカワイイ系。

中央は達磨さんになっています。

右側はリアルな座像。武田神社授与品です。

伊達正宗、斎藤道三、加賀の殿さま

1324_4422_4788_datemasamune

左側はカワイイ系の伊達正宗です。

中央は「国捕り出世鈴」ということで斎藤道三かなと思いました。しかし、家紋が斉藤家の「二頭波」ではありません。同じく、下克上で有名な北条早雲の後北条家の「三鱗」でもありません。 描かれた家紋は「釘抜き紋」、「九城を抜く」すなわち、九つの城を陥落させるという戦勝の縁起もかついでいるらしい。 それより、描くのに簡単だから土鈴に書かれたのかも。「釘抜き紋」を用いた武将には田中吉政や黒田節で名槍「日本号」を呑み獲った母里友信らがいます。

右側は加賀の殿さまです。前田利家かなぁ。

宮本武蔵

5415_P013_miyamotomusashi

左側の鯨に乗ったものは歌川国芳の「大鯨退治の宮本武蔵」がモデルです。

江戸初期の剣客・宮本武蔵は諸国を巡って剣術を修行中のある時、肥前の国の海上で大きな背美鯨を退治したとのエピソードがあります。 歌川国芳の浮世絵はそれを題材に画面一杯に荒れ狂う大鯨が描かれ、白い水しぶきが迫力をさらに加えています。 鯨の背に乗る武蔵の表情には一抹のかげりも無く、自信に満ちあふれています。

土鈴は国芳の画面から飛び出したように立体化したもので躍動感が感じ取れます。

中央は姫路城の土鈴、右側はその裏に描かれた宮本武蔵です。

姫路城には「宮本武蔵の妖怪退治」という伝説があります。妖怪退治の命を受けた武蔵が天守閣に登るとすざましい炎が吹き降り、地震のような音と振動に襲われました。 武蔵が太刀を手にすると、辺りはまた元の静けさに戻りました。 そのまま明け方まで番をしていたところ、城の守護神である美しい姫が現れ、妖怪退散の褒美に名刀を授けたとのことです。 土鈴の底面には出現した守護神も描かれています。

海老天たまこ作

真田幸村

6099_P028_sanadayukimura

左側は鎧に身を包んだ真田幸村の出陣姿です。

古い武者土鈴の型から復元し、絵付けを真田幸村風にしました。

右側は大坂城の土鈴で中央はその裏側に描かれた真田幸村の肖像です。NHKの今年の大河ドラマ「真田丸」にもタイミングを合わせて大坂城を護る真田幸村をイメージしています。

海老天たまこ作

歴史上の人物が描かれた土鈴は他にも色々ありますので、また別の機会にご紹介しましょう。

Copyright (C) 猫饅頭@大和の土鈴