今年(2012年)は、和銅5年(712)に『古事記』が撰上されてから、ちょうど1300年目の年に当たります。
『古事記』は、日本の建国の由来と、7世紀前半の推古天皇(554〜628)までの歴代天皇のことを記した書物で、まとまった分量をもつものとしては日本最古の文献です。
また古事記は、天皇の命を受けた太安萬侶(?〜723)が、稗田阿礼(生没年不詳)の暗誦する文を筆録したとされてます。
稗田阿礼を祭る大和郡山市の「賣太神社(売太神社)」はこの年を記念して賑わいを見せています。
ところで「撰上」という言葉はあまり普段使わない言葉ですが、広辞苑によれば「撰」は詩歌・文章の編集 (歴史書や歌集を編集するなど)、 「上」はさしあげること、たてまつること( 用例:上呈、上書、献上、進上)という意味を持つようです。
古事記土鈴 撰上1300年記念 |
説明パネル お多福は稗田 阿礼の祖 天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。 |
古事記土鈴 こちらは古いタイプ |
幟 賣太神社 |
お多福土鈴 撰上1300年記念 |
お多福土鈴・背面 後頭部に古事記が |
お多福土鈴 こちらは古いタイプ |
お多福土鈴・横面 両面顔です。 |
[賣田神社] 阿礼祭 2012年4月30日 |
勾玉土鈴 賣太神社 |
太安萬侶墓誌 橿原考古学研究所 付属博物館にて展示中 |