9月の敬老の日にあわせて「高砂」の翁と嫗。
「高砂」は、「相生の松の精」が白髪の老人夫婦となって現われたという故事に基づいた能楽曲です。その人形が縁結びの神として、結納をはじめ古くからお祝いの際には欠かせないもの一つとされています。 播州(兵庫県)「高砂の浦」、“高砂の松”を仲睦まじく清める老夫婦の姿を表しています。 また、この『高砂』は“謡曲”なり“仕舞い”という形で格調高い結婚披露宴を演出してくれる“祝言の曲”としても馴染み深いものです。
「お前掃くまで、わしゃ九十クマデ」ということですね。
“熊手”は、またの名を “さらえ”というそうです。「さらえる」という言葉があり、「残りなくきれいにする」と言う意味です、広く一般にも習い事などに使われる「おさらい」も、「稽古を積んで仕上がりのきれいなものにする」、という意味につながります。 また、熊手は各地の神社の境内などで縁起物(福をかき集めるもの)として売られています。 箒も掃くことで、清める意味と厄を払う呪術的意味があり、厄を払い福を招き寄せる事を表しています。
桔梗の土鈴 |
9月は桔梗の季節でもあります。 |