源氏物語の貝合わせ土鈴です。
各帖の名場面と歌をペアとして貝型の土鈴を作成しました。
前回に続き、今回は第12帖・須磨、第13帖・明石、第14帖・澪標、第15帖・蓬生、第16帖・関屋をご紹介します。
第12帖 須磨 (すま)
源氏26才~27才
須磨に流謫の源氏を頭中将が見舞う。ともに山荘の馬が稲を喰らう様子を眺める。
歌は「生ける世の別れを知らで契りつつ 命を人に限りけるかな」です。
2021年2月作品
第13帖 明石 (あかし)
源氏27才~28才
須磨より明石の入道邸に移った源氏、初夏の夕月夜に琴を奏で、入道は琵琶を弾く。
歌は「むつごとを語りあはせむ人もがな 憂き世の夢もなかばさむやと」です。
2021年2月作品
第14帖 澪標 (みおつくし)
源氏28才~29才
明石の君からの文を繰り返し読む源氏、恨み顔の紫の上に明石の君の美しい手跡を見せる。
歌は「みをつくし恋ふるしるしにここまでも めぐり逢いける縁は深しな」です。
2021年2月作品
第15帖 蓬生 (よもぎう)
源氏28才~29才
蓬が生い茂る庭を、惟光に露を払わせながら末摘花を訪ねる源氏。
歌は「たづねてもわれこそとはめ道もなく 深き蓬のもとの心を」です。
2021年2月作品
第16帖 関屋 (せきや)
源氏29才
源氏、石山寺参詣の途次、秋の逢坂の関で、京に向かう常陸介・空蝉一行と出会う。
歌は「わくらばに行きあふみちを頼みしも なほかひなしや潮ならぬ海」です。
2021年2月作品