源氏物語の貝合わせ土鈴です。
各帖の名場面と歌をペアとして貝型の土鈴を作成しました。
前回までは海老天たまこの作品でしたが、今回以降は海老天たまこが 準備した素材を用いて「カらころや」が仕上げました。そこで、今回は第7帖・紅葉賀、第8帖・花宴、第9帖・葵、第10帖・賢木、第11帖・花散里をご紹介します。
第7帖 紅葉賀 (もみじのが)
源氏19才
源氏、温明殿の辺を歩き、琵琶を弾く源内侍と戯れる。
歌は「もの思ふに立ち舞ふべくもあらぬ身の 袖うち振りし心知りきや」です。
2021年2月作品
第8帖 花宴 (はなのえん)
源氏20才
桜の宴の終わったのち、源氏、弘徽殿の細殿で扇をかざして歩く女性(朧月夜)と出逢う。
歌は「照りもせずくもりもはてぬ春の夜の おぼろ月夜にしくものぞなき」です。
2021年2月作品
第9帖 葵 (あおい)
源氏22才
源氏も供奉する斎院御禊の行列を見物に来ていた葵の上の一行と六条御息所の一行が遭遇、葵の上一行の召使いが六条御息所の車を押しのけ、闘争となる。
歌は「嘆きわび空に乱るるわが魂を 結びとどめよしたがひのつま」です。
2021年2月作品
第10帖 賢木 (さかき)
源氏23才~25才
晩秋の嵯峨野宮に六条御息所を訪ねた源氏、榊の枝を御簾の中に差し入れ、歌を交わす。
歌は「暁のわかれはいつも露けきを こは世に知らぬ秋の空かな」です。
2021年2月作品
第11帖 花散里 (はなちるさと)
源氏25才夏
源氏、久しぶりに麗景殿女御のところで昔話をして、時鳥を聞き、そののち妹の花散里の部屋を訪れる。
歌は「橘の香をなつかしみほととぎす 花散里をたづねてぞ訪ふ」です。
2021年2月作品