源氏物語の貝合わせ土鈴です。
各帖の名場面と歌をペアとして貝型の土鈴を作成しました。
前回に続き、今回は第4帖・夕顔、第5帖・若紫、第6帖・末摘花をご紹介します。
第4帖 夕顔 (ゆうがお)
絵の場面は源氏17歳秋~冬の頃のお話です。 「源氏が立ち寄った乳母の家の隣に夕顔が咲く家があり、源氏が随身に手折らすと中から童女が出てきて花を置くための扇を差し出す。その扇には歌が書かれていた。」
歌は「見し人のけぶりを雲と眺むれば 夕の空もむつましきかな」です。
2016年5月作品
第5帖 若紫 (わかむらさき)
絵の場面は源氏18歳の頃のお話です。 「左大臣の子息など、北山で療養中の源氏を迎えに行き。僧都ら源氏とともに山中で酒宴を催し、楽器の演奏も行う。」
歌は「おもかげは身をも離れず山桜 心の限りとめて来しかど」です。
2016年5月作品
第6帖 末摘花 (すえつむはな)
絵の場面は源氏18歳春~19歳春の頃のお話です。 「源氏、末摘花の住む常陸宮邸の橘の木の雪を随身に払わせる。その随身の作業を眺めているところ。」
歌は「なつかしき色ともなしに何にこのすゑつむ花を袖にふれけむ」です。
2016年5月作品
今後、第54帖まで、順に登場する予定です。お次は「第7帖 紅葉賀」です。