源氏物語の貝合わせ土鈴です。

源氏物語は、平安時代中期1000年頃に、作者・紫式部によって書かれた世界最古の長編小説です。

その内容は、帝の御子でありながら源氏という臣下の身分に落とされ、皇位継承権を失った皇子(光源氏)の王権復活の物語で、当時の王朝貴族の華やかなりし時代を背景に語られています。

その構成は大きく3部に分かれ、全54 帖からなります。

第1部‥‥桐壺(第1帖)~藤裏葉(第33帖)

光源氏の出生から、父帝の后・藤壷との密通そして懐妊、朱雀帝の姫(朧月夜)との密会発覚による須磨への流離を経て、准太上天皇に復権するまでの栄華の物語

第2部‥‥若菜上(第34帖)~幻(第41帖)

光源氏晩年の物語。女三宮の降嫁、女三宮と柏木の密通による不義の子(薫)の誕生、紫上との死別など、光源氏の暗転の物語

第3部‥‥匂宮(第42帖)~夢浮橋(第54帖)

薫を中心に光源氏の孫・匂宮と宇治3姉妹の愛と葛藤の物語。 特に最後の十帖は、宇治が主な舞台となっているため、 「宇治十帖」と呼ばれています。

各帖の名場面と歌をペアとして貝型の土鈴を作成しました。

第1帖 桐壺 (きりつぼ)

桐壺

絵の場面は「源氏7歳の時、高麗の人相見が源氏の相を見る。」

歌は「限りとて別るる道の悲しきに いかまほしきは命なりけり」です。

2015年1月作品

第2帖 帚木 (ははきぎ)

帚木

絵の場面は「簀(すのこ)に腰かけて笛を吹く男性と御簾の中で琴を合わせる女性。」

歌は「帚木の心を知らで園原の 道にあやなくまどひぬるかな」です。

2015年1月作品

第3帖 空蝉 (うつせみ)

空蝉

絵の場面は「源氏、空蝉と軒端萩(のきばのおぎ・空蝉の義理の娘)が碁を打つ姿を垣間見る。」

歌は「空蝉の身をかへてける木のもとに なお人がらのなつかしきかな」です。

貝

貝を閉じるとこんな感じです。

2015年1月作品

今後、第54帖まで、順に登場する予定です。お次は「第4帖 夕顔」です。

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