金剛山中腹の高台に、宝宥山高天寺橋本院があります。その付近の水田地帯一帯の高原台地が高天ガ原です。人里とも街道とも隔離されたような状況が高天ガ原伝承地を感じさせる風情に思えます。
高天彦神社は、うっそうと茂った老杉の大木が両側に並んだ参道の奥にひっそりと社殿を構えています。葛城王朝を築いた葛城一族の祖神を祭するこの神社は、今も伝説の地にふさわしく神話の時代をほうふつとさせます。
高天彦神社の前にある鶯宿梅は昔、高天寺の小僧が若死したので、その師が嘆いていたら梅の木に鶯がきて、「初春のあした毎には来れども、あはでぞかへるもとのすみかに」と鳴いたといいます。そこで、この梅を鶯宿梅と呼ぶようになったといいます。
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蜘蛛窟は高天彦神社参道の手前・神社を背にして左手にあり千本の足をもつ大きな土蜘蛛が
すんでいたところ。天皇の勅使が矢で殺して土蜘蛛を埋めたと伝わる蜘蛛塚もあります。土蜘蛛というのは葛城一族以前の土着の原住民の象徴。神武天皇がカツラの木で作った網で土蜘蛛を捕らえたという伝説からカツラギという名前が生まれたと言われる。
(右上の地図は御所市観光協会作成のコースマップの一部です。)
橋本院境内 何故か大きな瓢箪が転がっていました。 |
橋本院 瞑想の庭 金剛山中腹の、広々とした空間の台地に庭が広がっています。 |
史跡高天原の石碑 日本神話の舞台になった高天ヶ原の実在の地と伝えられている所です。 |
万葉歌碑
葛城の高間の草野早知りて標刺さましを今そ悔しき。
橋本院遠望。 畑の畝が台地に模様を描く |
高天彦神社参道 うっそうと茂った老杉。 |
高天彦神社境内 |
高天彦神社拝殿 御神体は背後の山(白雲峯、別名 を高天山、694メートル)である。 |
鶯宿梅 | 蜘蛛窟 |