お土産土鈴 海老天たまこ
第167回例会
2017(平成29年)11月19日にて
歌舞伎舞踊の演目のひとつで女方舞踊の最高峰と言われるのが「京鹿子娘二人道成寺(きょうがのこににんむすめどうじょうじ)」です。普通は略して「二人道成寺(ににんどうじょうじ)」と呼ばれます。
白拍子の花子(実は清姫の化身)が道成寺の鐘供養に訪れ、舞を次々に披露するうちに鐘に飛び込み、蛇体となって現れるというストーリーですが、鐘の周りで舞っている場面を土鈴にしました。
これと対になる、白拍が鐘に飛び込んだ後に蛇体となって現れる場面も土鈴にし希望者に頒けました。
第173回例会
2019(平成31年)4月21日
2019年5月1日に新元号「令和」がスタートしました。「令和」は万葉集の「梅花(うめのはな)の歌」「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(やわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」から引用だそうです。
そこでこの土鈴では平成おじさんこと小渕さんから新元号を発表した菅さんへのバトンタッチで改元を象徴的に表現しました。両サイドには元号発表の額を背面には日の丸を描いています。
製作裏話
菅幹事長(当時)が「令和」と発表するときに、この土鈴は「令和」の文字の部分を除いて出来上がっていました。 ニュースで発表を見て、「令和」の文字を書き加えて完成、当然世界最初に完成した改元記念土鈴でした。
当然、発表するのが菅さんかどうかも判らず、決め打ちで作りました。もし、安倍首相がでしゃばって発表したら・・・なんて心配しながら。
第179回例会
2020(令和2年)11月15日にて
海老天たまこはコロナ禍を知らずに亡くなりました。
この土鈴、実はフクロウの土鈴だったんです。コロナ終息を願って、ブームのアマビエに改造しました。
第182回例会
2021(令和3年)10月17日
油性色鉛筆を使って描いた小さな猫土鈴です。
この土鈴を使ったポストカードも作ったのでお土産土鈴におまけしました。
作者紹介
海老天たまこ 1961.06~2019.12
岡山県、奈良県で土鈴作家・張り子作家として活動
倉敷や奈良を題材にしたもの、猫・饅頭喰い・妖怪のキャラクタ、古事記、神話、古典落語をテーマにしたもの等、ユニークな視点で土鈴や張り子の作品を多数残しました。
海老天たまこの作品を中心に[備中張り子倶楽部]の作品を紹介するページです。