こうもり塚古墳 (コウモリヅカコフン)

岡山県 総社市上林

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 この古墳は六世紀後半に自然の丘陵を利用してつくられた全長約100メートルの前方後円墳です。 内部の石室は巨石を用いた横穴式石室で長い羨道とその奥の玄室とからなっています。
玄室には家形の大きな石棺がおさめられています。この石棺は井原市野上町産の波形岩(貝殻石灰岩) を材料としたくり抜き式の石棺です。
ほかにも陶棺や木棺がおさめられており、後期古墳に一般的な複数埋葬であったことがうかがわれます。
この古墳は大きな墳丘や内部の石室、石棺などにみられるように多くの労働力を集めることができた 支配者層の古墳であることを示しています。 この古墳の出土品の一部は県立吉備路郷土館に展示されております。
昭和61年8月 岡山市教育委員会 (現地解説看板より)
規模 単位:m
墳形全長後円部径後円部高前方部幅前方部高くびれ部幅くびれ部高年代
前方後円墳 100      六世紀後半


遠景

遠景
 
入口

入口
 
入口

入口
 

図解板

図解板
 
入口

玄室と家形石棺
 
この古墳は仁徳天皇と恋物語のあった黒媛の墓と伝えられ、別名を黒媛塚(くろひめづか)と呼ばれます。しかし、時代的には黒媛よりずっと後の時代に作られたものです。
こうもり塚古墳付近は吉備路を巡るサイクリングコースになっています。古代、大和朝廷に匹敵する勢力を誇った吉備王国の中心だったので仁徳・応神・履中天皇陵に次いで全国第4位の規模を持つ前方後円墳、造山古墳を初めとして 作山古墳などの古墳群や塔が目立つ備中国分寺などが次々と現れます。
 
 


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猫 このページは2009年 2月 9日に更新されました。
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