先月は飛鳥大仏土鈴をご紹介しましたが、今月も引き続き飛鳥寺の土鈴です。

鴟尾(しび)土鈴と瓦土鈴

瓦土鈴

鴟尾土鈴と瓦土鈴です

鴟尾(しび)とは、瓦葺屋根の大棟の両端につけられる飾りの一種です。中国の唐時代末には魚の形、鯱(海に住み、よく雨を降らすインドの空想の魚)の形等になったとのことです。日本へは瓦の伝来に伴い、飛鳥時代に大陸から伝えられたと見られています。水に関連したものとして火除けのまじないにしたといわれています。

鴟尾土鈴は他にも法輪寺、東大寺等のものが見られます。

また瓦鈴は軒先に葺かれる軒丸瓦を模したものです。

首塚土鈴

首塚土鈴

首塚土鈴

飛鳥寺のすぐ横にある蘇我入鹿首塚です。
乙巳の変(大化改新)の時、板蓋宮で切られた蘇我入鹿の首がここまで飛んできたと言われています。 また、切られた入鹿の首が鎌足を追いかけてくるので、その供養のために五輪塔が建てられたそうです。

実写の首塚に首塚土鈴をオーバーラップさせてみました。

馬鈴

馬鈴

ジャガイモのことを馬鈴薯といいますが、その語源となった馬鈴です。

元は馬の首に付ける鈴で、古くは青銅製だったそうです。

この土鈴は飛鳥寺で授与されていたもので、青銅製をイメージする深緑色の仕上げになっています。

山本芳考 作

おしらせ

「にゃらまち猫祭」バナー

六月は奈良町で「にゃらまち猫祭」が開催されています。町屋で遊ぶ猫をテーマにした土鈴も出品中です。

 


このページは2016年8月18日に更新されました。
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