妖怪土鈴の三ページ目です。
これらも土鈴ではありますが、土鈴と張り子のコラボレーション、動きのある土鈴です。
猫又
猫又は人家で飼われているネコが年老いて化けたものといわれています。 江戸中期の学者である新井白石も「老いたネコは『猫股』となって人を惑わす」と述べており、 老いたネコが猫又となることは江戸時代には常識的に考えられていたようです。
猫又の「又」は尻尾が二又に分かれていることが語源といわれており、この土鈴でもそのように表現しています。
猫又(ネコマタ) 2012年6月作品
むじな(ノッペラボー)
『むじな』の話は小泉八雲の『怪談』の中のものが有名です。「のっぺらぼう」妖怪そのものは存在せず、 ムジナ、キツネ、タヌキなどの動物が人を驚かせるためにのっぺらぼうに化けたものといわれています
この土鈴では夜鳴き蕎麦屋の親父さんに化けたところを表現しています。
むじな(ノッペラボー) 2012年6月作品
二口女
二口女は、民話に度々登場する日本の妖怪の一つで、後頭部にもう一つの口を持つという女性の妖怪です。
民話では、ある村に決してものを食わないからという約束で嫁をもらったケチな男がいた。妻は本当に何も食べずによく働き、男は非常に満足していたが蓄えた米は減る一方だった。 あやしんだ男が出かけた振りをして妻の留守を覗いたところ、髪を解いて後頭部にぱっくりと開いた口に次々と握り飯をばくばく放り込んでいた。仰天した男が妻を離縁しようとしたところ、・・・と続きます。
2017年にも二口女が作られました。それはこちらをご覧ください。
二口女 2012年6月作品
百目小僧(ひゃくめこぞう)
体中にたくさんの目を持つ童子姿の妖怪です。
奴凧を持ってこれから遊びにお出かけです。太陽の出ている昼間はまぶしいのでお出かけは主に夜です。 夜に凧上げをしている子供を見かけたら、それはきっと百目くんです。
百目小僧 2012年6月作品
三つ目鬼
三つ目小僧(みつめこぞう)は、日本の妖怪の一つで、顔に三つの目を持つ童子姿の妖怪。
この土鈴では頭に角をはやして、鬼の姿をしています。 面をかぶってこれから遊びにお出かけです。
三つ目鬼 2012年6月作品
四つ目小僧
四つ目小僧(よつめこぞう)は、顔に四つの目を持つ童子姿の妖怪です。
奴凧を持ってこれから遊びにお出かけです。
凧凧上がれ、運勢も上がれ、 これからの幸せをサポートしてくれる四つ目くんです。
ところで四つ目小僧は百目小僧に憧れています。
百目柄の着物を着て、百目だぞぉ。
四つ目小僧 2012年6月作品