源氏物語の貝合わせ土鈴です。
各帖の名場面と歌をペアとして貝型の土鈴を作成しました。
前回に続き、今回は第22帖・玉鬘、第23帖・初音、第24帖・胡蝶、第25帖・蛍、第26帖・常夏をご紹介します。
今回も画像合成で加工したバーチャルな土鈴です。
第22帖 玉鬘 (たまかずら)
源氏35歳
初瀬参詣の玉蔓、旧知の右近に出合い、宿坊で積もる話をする。
歌は「恋ひわたる身はそれなれど玉かづら いかなるすぢを尋ね来つらむ」です。
第23帖 初音 (はつね)
源氏36歳正月
六条院での正月、明石の君を訪ね、部屋に散らかされた反古紙をみて、源氏も自ら筆をとる。
歌は「うす氷とけぬる池の鏡には 世にたぐひなきかげぞならべる」です。
第24帖 胡蝶 (こちょう)
源氏36歳春-夏
秋好中宮の仏事に、紫の上より胡蝶と迦陵頻の装束をした童女を使者とし、桜と山吹が贈られる。
歌は「花園の胡蝶をさへや下草に 秋まつ虫はうとく見るらむ」です。
第25帖 蛍 (ほたる)
源氏36歳夏
蛍兵部卿宮、念願かない玉蔓を訪ねる。玉蔓の美しさをより認識させるために、源氏ころあいをはかり蛍を放つ。
歌は「鳴く声も聞こえぬ虫の思ひだに 人の消つには消ゆるものかは」です。
第26帖 常夏 (とこなつ)
源氏36歳夏
猛暑の日、源氏と夕霧が涼を取る釣殿に内大臣の子息たちが訪ねてくる。源氏、川魚などでもてなし歓談する。
歌は「撫子のとこなつかしき色を見ば もとの垣根を人や尋ねむ」です。