あじさいと久米仙人の寺として有名な久米寺ですが、7世紀後半には建てられていて金堂、観音堂、御影堂などが建ち並ぶ大寺院だったようです。 多宝塔は、天慶5年(942)焼失した東塔跡に万治(まんじ)2年(1659)京都の仁和寺五智山から移建したものです。近年、塔が移築された際に床下の古い塔心礎が姿を現わし、その規模は4.1m×2.9mで、心柱穴は直径0.9mもありました。 重要文化財・江戸時代初期・とち葺・高さ14.5m