JR山陽本線で広島側から岡山に向って西阿知駅を過ぎると左側にちらっと塔が見えます。「あっ、あれを見に行きたい!」と思って調べるとこのお寺でした。
遍照院は平安時代の寛和元年(985年)智空上人が花山天皇の勅願を受け、市内にある式内 社・足高神社の神宮寺として開山したと伝わります。 最初の三重塔もこの時に建てられています。寺院の西隣には熊野神社があり、 神仏習合の形体を留めており、境内から三重塔にすぐに行くことができます。
また、延久元年(1069年)には後三条天皇の祈願所の一つに列せられたと伝えられています。
室町時代には知海が再建。備中国南東部の有力な寺院として31ヶ寺の末寺を有し、天正年間(1573年 - 1592年)には毛利家より寺領2,000石を与えられました。その後、江戸時代になると、岡山藩主池田家の祈願所として寺領50石を与えらています。
様式 | 指定 | 創建 | 再建 | 高さ | 特徴 | 備考 |
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三間三層塔婆 三重塔 | 重要文化財 | 寛和元年(985年) 智空上人が開山した時。 | 応永23年(1416年) | 22.25m 外周地盤より | 本瓦葺 | 和様に唐様を加味 |