奈良県北葛城郡王寺町本町三丁目
第7代孝霊天皇(こうれい)天皇の御陵とされています。孝霊天皇は欠史八代の一人で、 御名、皇居、配偶者、皇子女、在位期間、享年、陵墓などが記載されているだけで、治績はまったく残されていません。 和風諡号:大日本根子彦太瓊尊・大倭根子日子賦斗邇命(おおやまとねこひこふとにのみこと)。 「おおやまとねこ」というのは何だか山猫みたいだけれど、ネコは首長や豪族に対する古い尊称です。 三輪明神若宮に祀られている大三輪氏の祖、オオタタネコ’(大田田根子命・大直禰子命)等が思いつきます。 オオヤマトは大和国なので、5世紀以降では「ヤマトネコ」を名のれるのは天皇だけとなりました。
昔の陵印は前方後円形です。四角や円形は多いですがこれは特徴的な形です。 近くにある顕宗陵と武烈陵にも前方後円形の陵印があったようなのでこの近くだけの特徴だと思われます。