大阪府泉南郡岬町淡輪
大阪府の南端に大阪湾に面して造られた2つの大型古墳があります。宇度墓古墳(淡輪ニサンザイ古墳)とこの西陵古墳です。西陵古墳は淡輪平野に突出した尾根を利用して築造されており、岬町のみならず泉南部でも最大の前方後円墳で、葺石・円筒埴輪列の存在が知られています。
被葬者と海との関わりの深さも想定でき、紀伊を本貫地にする人物との考え方もあり、「日本書紀」雄略天皇九年三月の条に、雄略天皇の命により朝鮮半島で新羅を攻める際、病没した紀小弓宿弥が「田身輪村」に葬られたとあることから紀小弓の墓と伝えられていますが、「朝野群載」に記載があることと、淡輪集落内に船守神社があることから、紀船守の墓という説もあります。
墳形 | 全長 | 後円部径 | 後円部高 | 前方部幅 | 前方部高 | くびれ部幅 | くびれ部高 | 年代 |
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前方後円墳 | 210 | 115 | 100 | 5世紀前半〜中葉 古墳時代中期 |