神宮寺山古墳は、三段築成の大型前方後円墳である。
規模は、全長約150メートル、後円部径約70メートル、高さ約13メートルを 計測する。
この古墳は沖積平野に築造されており、大部分が盛土で築成されている。
後円部には、現在天計(あまはかり)神社が祀られているが、竪穴式石室の 所在を予測させる天井石が露出している。
また、副室の小型竪穴式石室が知られており、そこから多量の鉄製農具 (鍬・鎌等)・工具(鋸・やりがんな・のみ等)や武器(刀・剣等)等が出土した。
前方部からもかって、古刀・甲冑・槍・鉾の残片が出土したと伝えられ、 そこに埋葬施設があった可能性もある。
墳丘の各所に円礫葺石が見られ、また埴輪の破片が採集されている。 古墳築成期は四世紀末から五世紀初頭頃と推定されている。
昭和三十四年五月十三日に国の史跡指定を受けた。
平成五年三月 岡山市教育委員会 (現地解説看板より)
墳形 | 全長 | 後円部径 | 後円部高 | 前方部幅 | 前方部高 | くびれ部幅 | くびれ部高 | 年代 |
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前方後円墳 | 150 | 70 | 13 | 4世紀末〜5世紀初頭 |
遠景 半田山植物園の展望台より |
天計神社 社殿は後円部頂上にあります。 |
天計神社 |
後円部先端、神社参道の階段脇です。 2008年12月 |
後円部 前方部から見たところ |
前方部 後円部から見たところ 先端は墓地になっていました |