昭和23年9月17日 県史跡 指定
駅家町の平野部をみおろす東にのびる丘陵上に築かれた古墳で、駅家駅北の弥生が丘団地の東端にある池の内遺跡公園の東側にあります。
内部主体は後円部、前方部の2ヶ所に横穴式石室が築かれていたと伝えるが、現在は後円部のみ残っています。
築造年代は6世紀後半頃と考えられ、この時期、畿内ではすでに前方後円墳の築造が終焉しており、西日本における最後の前方後円墳とも言われています。
墳形 | 全長 | 後円部径 | 後円部高 | 前方部幅 | 前方部高 | くびれ部幅 | くびれ部高 | 年代 |
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前方後円墳 | 67 | 41 | 6.5 | 25 | 4 | 13 | 6世紀末 |
墳丘への道 前方部の先端です。 |
墳丘・後円部 中央部の窪みに石室があります。 |
石室 |
墳丘上から町を望む |
池の内遺跡公園 遺跡は見えません。 |
この古墳は付近では墳丘、内部主体ともに最大規模を誇り、「福山古墳ロード」の中心的存在です。「福山古墳ロードAコース」は2006(平成18)年度ふくやまの魅力づくり事業の一環として、福山市と備陽史探訪の会(田口義之会長)が整備事業を実施、2007(平成19)年3月25日に完成しました。 JR福塩線近田駅から福山市駅家町の服部大池の土手まで約3.5キロの間にある5ヶ所の遺跡を、既設の道路に道標を立てて結び、見学者の便宜を図ったものです。他にこのコースに含まれる主な遺跡は、最明寺遺跡(古代山陽道の駅家跡)、 宝塚古墳(古墳時代後期の円墳)、最明寺板碑(南北朝時代)、権現古墳(古墳時代後期の古墳)です。