新薬師寺は、寺伝によれば奈良時代、天平19年(747)に光明皇后が、第45代聖武天皇の眼病が治るように行基に建立させ、九間の仏堂に七仏薬師如来を安置したといわれています。かつては七堂伽藍が整った由緒ある大寺院でした。
新薬師寺は、土鈴ファンにとっては「伐折羅大将土鈴」で親しみがあるのですが、
華厳宗・日輪山と号し、実忠和尚が東大寺の別院にしました。
ところで新薬師寺の「新」は「あたらしい」ではなく霊験「あらたかな」お薬師様という意味だそうです。
新薬師寺付近 高畑 |
東門 秋には紅葉が |
山門と桜
4月には新薬師寺で修二会が行われます。お松明(たいまつ)は東大寺二月堂の「お水取り」のものが有名ですが、ここは東大寺の別院ということで毎年10名の東大寺の僧が参加して奉仕され、11本の松明(たいまつ)も東大寺二月堂「お水取り」のお松明と同様に、京都田辺から奉納された大竹を用いて作られ、頭の部分は杉の葉や桧板(ひのきいた)で、当日の朝から雑司町(ぞうしちょう)の童子(どうじ)によって準備されます。
夜の山門 提灯の横に伐折羅大将の立て看が。 |
東大寺と同じお松明が火の熱さを感じる距離で目の前を通ります。 |
バサラ大将の張り子面。今のバサラ大将像は下の画像のようにほとんど色が失われて土色ですが、できたころは鮮やかな青が目立つ彩色だったようです。
十二神将の中のバサラ大将です。