はじめに
本文は昭和53年(1978年)3月~4月に30回にわたり新聞連載されたものです。
著者・鈴木正彦氏の快諾を得て、ここに公開します。
振り仮名や若干の補足を除いて文章は原則として初出のままです。
誤字、脱字、変換ミス等に気づかれましたらお知らせいただければ幸いです。
約40年前の著作ではありますが、今読んでも楽しいものでありますので、あえて書き直しはしていません。
原文には毎回土鈴が挿絵として載せられています。
その時のテーマに関連したものもあり、関連の薄いものもありました。
同じものとは限りませんが似た土鈴を「本日の一鈴」として挙げ、
原文にはない説明を追加しました。
必要に応じて脚注を追加しました。
これも本Webページの管理者の責任で追加しています。
鈴木正彦先生は1922年(大正11年)4月21日岐阜県中津川市に生まれる。 國學院大學にて折口信夫に師事。
終戦後國學院の学部研究科(大学院)にて折口信夫の助手を勤め、25年に和洋女子大学(当時は短大)助教授、教授を経て、現在和洋女子大学名誉教授。
民俗学者、国文学者。「土鈴博士」とも、「昭和の本居宣長」とも「呼ばれた。
個人で15000点以上の土鈴を収集され、そのほとんどを奈良県にある飛鳥土鈴館へ寄贈・公開されていましたが、同館閉館後、一部は 和洋女子大学の文化資料館へ寄贈され、残りの大部分は現在は静岡県の 遠江國一宮 小國神社(おくにじんじゃ)にあり、近日公開の準備をされています。
また、鈴の愛好家が集まり 昭和56年に発足された「語鈴会」の発起人及び会長でもあり、 「神戸土鈴友の会」の顧問でもありました。
2020年11月29日 98歳で没。