西陵(さいりょう)・西二山在(にしにさんざい)

大阪府泉南郡岬町淡輪


 大阪府の南端に大阪湾に面して造られた2つの大型古墳があります。宇度墓古墳(淡輪ニサンザイ古墳)とこの西陵古墳です。西陵古墳は淡輪平野に突出した尾根を利用して築造されており、岬町のみならず泉南部でも最大の前方後円墳で、葺石・円筒埴輪列の存在が知られています。
 被葬者と海との関わりの深さも想定でき、紀伊を本貫地にする人物との考え方もあり、「日本書紀」雄略天皇九年三月の条に、雄略天皇の命により朝鮮半島で新羅を攻める際、病没した紀小弓宿弥が「田身輪村」に葬られたとあることから紀小弓の墓と伝えられていますが、「朝野群載」に記載があることと、淡輪集落内に船守神社があることから、紀船守の墓という説もあります。

規模 単位:m
墳形全長後円部径後円部高前方部幅前方部高くびれ部幅くびれ部高年代
前方後円墳210115 100   5世紀前半〜中葉
古墳時代中期

全景



全景


東

東側の濠
 
南

南側
左奥に海が臨める


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猫 このページは2004年 8月13日に更新されました。
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