平城京内の古墳は、平城京造営に伴いほとんどが削られてしまったなかで、杉山古墳は大安寺の寺院 地に取り込まれて残された貴重な古墳です。『大安寺伽藍縁起井流記資財帳』の記述から、周濠が池、墳 丘が丘として認識されていたことがわかります。  発掘調査は、1955年に橿原考古学研究所が後円部の調査を実施しましたが、埋葬施設は確認できませ んでした。その後、住宅開発に伴い周濠が調査されていますが、本格的な調査は奈良市による整備事業に より進められました。その結果、全長約154mの前方後円墳で東側には造り出しをもつことがわかりまし た。

 

墳丘

墳丘上に登れます

墳丘から南、大安寺方向を望む

遠望

墳丘を遠望します

なかなか遠望のビュースポットが見つかりません

左上の墳丘を逆から見るとこんな感じ

周濠

周濠跡?

古墳の東北に位置します。

おそらく周濠の跡地利用と思われます。

家型埴輪

出土した家型埴輪

墳丘には円筒埴輪や多彩な形象埴輪(家・蓋・甲冑・盾・靫・鳥・動物・人物)が並び、葺石で覆わ れていたことも明らかになりました。

出土遺物から、古墳の築造は5世紀中頃と考えられます。

瓦窯

瓦窯の復元

 奈良時代になると、古墳は境内に取り込まれますが、前方部では大安寺の瓦を焼いた窯が6基見つか っています。それが古墳の南西部に復元されています。

杉山古墳は近くの墓山古墳、野神古墳と合わせて大安寺古墳群と呼ばれています。


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