卓話 授与鈴の現況と課題 8ページ目

 

2.授与鈴の種別と分布状況

(1)伝統的授与鈴

[B群]その神社あるいはお寺に祀られている神様、仏様或いはそれに関連したものを模した類のもの つづき

原文では以上の物が挙げられていましたがホームページに載せるにあたって少し追加します。

文殊鈴

◇文殊鈴 (般若寺)

般若寺本尊の文殊菩薩が獅子に乗っているので獅子の頭を土鈴にしています。

同じく獅子乗り文殊菩薩を本尊としている桜井氏の安部文殊院にも獅子頭の土鈴がありました。

 

十三重塔鈴

◇天邪鬼鈴 (岩船寺)

三重塔の四隅の垂木を支えるのが隅鬼=天邪鬼(あまのじゃく)です。

岩船寺には身代わり不動尊の土鈴もありました。

また、お隣の浄瑠璃寺にも鬼瓦、三重塔、宝珠の土鈴がありました。

だだおし鬼面

◇だだおし鬼面鈴(長谷寺)

長谷寺の「だだおし」は重さ150キロの大松明が登場し、東大寺二月堂「お水取り」と共に大和における代表的な「火祭り」です。

始めは暴れまわっているが牛玉札の法力で鎮められる三匹の鬼がこの土鈴のモデルとなります。

蓮華台

◇蓮華台(當麻寺)

蓮華台または蓮華座は仏様の乗る台です。

特に当麻寺では練供養で極楽浄土に向かう中将姫が乗せられます。

 

 

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