妖怪の土鈴10ページ目。

これも第6回 made in Kurashiki in くらしき 参加作品。2017年の作品です

鬼の骸骨

Q047_oninogaikotsu

 髑髏の土鈴です。

 2本の角が生えているので鬼の髑髏です。

鬼の骸骨 2017年4月作品

付喪神(つくもがみ) 口がジッパー

Q048_zipper

 付喪神とは日本に伝わる妖怪で長い年月を経た道具などに神や精霊(霊魂)などが宿ったものです。人をたぶらかすとされています。

 「九十九神」とも表記されます。“九十九”の文字には「長い時間(九十九年)や経験」「多種多様な万物(九十九種類)」などを象徴する意味合いが込められています 。

 代表的な付喪神として傘化け(唐傘お化け)や前述の化け提灯などが有名です。

 この作品はジッパー(ファスナー)が付喪神となったもので口がジッパーになっています。ジッパーは開閉でき、開くと歯茎が見えます。

付喪神 口がジッパー 2017年4月作品

付喪神(つくもがみ) 頭にジッパー

Q049_zipper

 これも同じくジッパー(ファスナー)の付喪神です。頭頂部にジッパーが付いています。

 「器物は百年経ると化ける」と言う俗信から、嘗ての日本では古い器物を九十九年で捨てる事が多く、 多くの古い器物が「あと一年で命を得られたものを」と恨みを抱いて妖怪に変貌した(つまり前述の伝承による過剰な警戒心が逆説的に作用した)、と言う故事にも由来しています 。

 ジッパーは1891年アメリカで発明されましたので、十分100年経っています。初期のものが付喪神となっていてもおかしくはないですね。

付喪神 頭にジッパー 2017年4月作品

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